徒 然 草  2006年2月
1月  ・3月   ・トップへ戻る  ・一つ前へ 戻る

28日 (火) 東芝とキャノンが共同開発している第三の薄型テレビ、SED (Surface-Conduction Electron-emitter Display)ですが、開発に時間を食っている間に(最初は昨年末発売予定だった)、液晶とプラズマの安値競争が進み、このままでは発売しても値段が高 くて売れない事態に。

 コストダウンを図っているそうですが、売れた利益をコストダウンに振り向けるならともかく、売上げゼロの段階でこれでは辛いねえ。
安く出来るようになったと思ったら、液晶とプラズマは更に安くなってる可能性もあるし。

 工場建設に1,800億円も突っ込むらしいけど、売れなかったらどうすんだろ。経団連会長企業の倒産もあるかも知れない。

27日 (月) 始まる前は「メダル5個+α」などと脳天気な予想をしていた某国の選手団 長。結局、メダルは女子フィギュアの1個に終わるや否や、「厳粛に受け止めなくてはならない。最低の結果 といえる。日本の国民に謝罪を申し上げる」と、一応は頭を下げたものの、「各競技団体には猛省を促したい」。

 「予想が外れたのは競技団体のせ いで、オレの責任ではない」、と言うツラの皮の厚さ。この辺の徹底した無責任さを見る限り、JOCに天下って来る前は、さぞや優秀な役人 だったのでしょう。


26日 (日) 免許の更新をして来ました。灯台はゴールド免許なので、5年ぶり。

 日本には、4,100万人くらいの正社員(サラリーマン・OL)がいます。ちょっと前なら5,000万人くらいいました。免許取得率9割として 4,500万人。昔は免許の有効期間は3年だったので、年に1,500万人が更新をしていました。更新には有休を取る必要があります。これを何とかならな いか、と、経団連なんかが猛烈に圧力をかけた結果、5年のゴールド免許ができました。

 で、今回更新に行ったら、道交法が改正になって、青免許も5年になったそうです。さらに、日曜も受け付けるようになった。お上はサラリーマンの事なんか は考えてないけど、財界にはコメツキバッタですな。

25日 (土) 子供の頃、ひなまつりのお菓子として売られる金華糖が楽しみでした。最近は 見かけることも無くなりましたが、嫁さんが門前仲町のお菓子屋ま で行って買ってきてくれました。

 子供の頃に食べたのは平板状でしたが、これは(写真では分かりにくいですが)球形をしています(中は空なので、風船状と言うべきか)。ただ、
金華糖を作れる人も、金華糖の型を作れる人もほとんど 残っていないので、近い将来には滅んでしまうのでしょう。今は名残を惜しみつつ、形と味を楽しむとしましょう。

24日 (金) 荒川静香金メダル。これを最も喜んでいるのは、日本選手団の団長と、フィ ギュアスケート協会の偉いさんでしょう。前者は、「メダルは5個+α」などと脳天気に言ってしまったため、メダルゼロならアドリア海に身投げしなければな りませんでしたし、後者は「だから真央を出しておけと小一時間」言われなくて済みますから。

23日 (木) ライブドアのメール問題を追及していた民主党の永田議員が辞意を表明したそ うです(とりあえず、鳩山幹事長預かり)。

 個人的には、ホリエモンと武部幹事長の息子の間には、おおっぴらになっては大変ヤバいことがあるんだろう、と思っています。ただでさえ4点セットで苦し いのに、更にこんなことが出てきては内閣が持ちません。なので、民主党を混乱させるべくガセネタを流した。流した方としては、民主党が真偽の判定に時間を 喰って、4点セットの追求の手が緩んでくれればOKと思ってたんでしょうけど、あろうことか本物と思い込んでしまった。

 結局、人間欲に目が眩むと真実が見えなくなる、あるいは、本当であって欲しいと思う幻影を真実と思い込んでしまう、と言うことです。この件が真実で小泉 内閣が吹っ飛べば、永田議員は勲功第一等。党の要職に就けるでしょうし、将来民主党が政権を取れば重要閣僚も望める。ひょっとすれば、首相の座も夢ではな いかも知れない。

 そんな妄想があったため、キッチリとウラを取らないまま暴走してしまったのでしょう。ハッと夢から覚めてみれば、首相どころか議員の身分ですら危うい。 「かなり動揺している」とは鳩山幹事長の弁ですが、錯乱状態なんじゃないかな。

22日 (水) 最近、掲示板に書き込まれた内容についての、灯台の意見を書きたいと思いま す。

 世界は好むと好まざるとにかかわりなく、弱 肉強食の市場型経済社会に突入し、各国ともその対応に向けて社会の再構築に追われています。Free(自由競争)、Fair(公正なルール制定)、 Global(グローバルスタンダード)という実に『うつくしい』言葉の下に、アメリカ一極支配世界同時大競争により全世界がこれから厳しい消耗戦を強い られることになるわけです。(グラパ氏)

 まず、アメリカ(特に、ブッシュ大統領とそのとりまき)が、グローバル・スタンダードと言う名のアメリカン・スタンダードを全世界に押し付けようとして いることと、それを最も唯々諾々と受け入れているのが日本である、と言う認識はよろしいかと思います。

 アメリカン・スタンダードのキーワードの1つは、グラパさんが言われるように「Fair」(「機会均等」の方が、日本語訳としては近い)です。

 大ザルな検査しかしていないアメリカ牛の輸入を日本に強要しておきながら、全頭検査を行っている日本牛は「日本でBSEが発生している」ことを理由に輸 入拒否をするのが、アメリカの
「Fair」 なんですが、問題はそこに止まりません。

 例えば、勝者に賞品(賞金でもいい)が与えられる100m競争があって、希望者は誰でもエントリーできるとします。ところが、競技会場に言ってみると、 一部の出場者は普通の人よりもゴールに近い所からスタート出来る様になっている。

 5m位の差なら、頑張って練習すれば何とかなるでしょうけど、これが50mともなれば、ハンディをもらった方は余程の鈍足でない限り1等賞が取れます。 一方、ハンディの無い方は、オリンピック選手でも無ければ逆転不可能。

 国と国との競争においては、もちろんアメリカが50mのハンディをもっている訳で、アメリカン・スタンダードを全世界に広めれば、必然的にアメリカが一 人勝ちできる。そのため、アメリカはしゃかりきになってアメリカン・スタンダードを押し付けようとしている訳です。

 一方、個人間の競争においては、これは二極化とその固定化と言う現象となって現れます。封建制への回帰ですな。国王=大統領。貴族=金持ち。平民=貧乏 人。ブッシュが二代目と言うのは、中々象徴的です。

 もちろん、金持ちの既得権益に差し障りの無い範囲で、貧乏人が成り上がる、所謂アメリカンドリームが稀に発生します。これにより、アメリカン・スタン ダードが正当化される訳です(金持ちになった奴もいる訳で、なれないのは努力不足、と言うストーリー)。

 将来が見えないから刹那的になっているとい う感じかなあ。(みのり氏)

 ただし、人を騙すのはそんなに簡単ではありません。馬鹿な人間でも、成功する確率と言うのは肌で分かりますから、これが宝くじ並となれば、コツコツ努力 するのは馬鹿らしい、となります。

 ちょっと計算してみましょう。ジャンボ宝くじで1億円以上が当たる確率は、宝くじ1枚当り1千万分の2。これだけ見ると、非常に低い確率です。しかし、 年4回、毎回100枚ずつ、40年(20歳から60歳まで)買い続けたとすると、当たる確率は約1/300になります。つまり、一生懸命努力しても成功す る確率が1/300だとすれば、努力なんかせずに、代わりに月1万円(1日300円)のお金を積み立てて行って、それで宝くじを買い続けた方が賢い、とな ります。

 実際問題、アメリカではその兆候が出ていて、一生懸命努力するよりも、株で一発大儲けした方が賢い、みたいな風潮が蔓延しつつあるようです。

 日本においても、こうした状況を皮膚感覚で理解している人が大勢(100万人単位で)いて、「一切の努力をしない代わりに下流で満足する」、と言う選択 をした人がひきこもりやニートになり、「金儲けにチャレンジするが、努力はしたくない」人がデイトレーダーになっているのではないかと推測します。

 ただまあ、日本人全員が仕事を止めてデイトレーダーになったらどうなるか、を想像すれば、これは危険な兆候なんですけどね。大恐慌直前、靴磨きの少年が 株の話をするのを聞いて、これはまずいと全ての株を売って難を逃れた人の話がありますが、時代が段々似てきた様に思います。

 実業があってこそ世の中は回るのですが、実業に夢や希望が無くなれば、皆虚業に回ろうとして、そこで世の中が引っくり返る。

 なんか、人生はトーナメ ントのようで、常に勝ち続けなければいけない世になってきたようだ。欲がない人や、状況によってそこそこのところで競争から降りたい人も敗者になっていく んでしょうか。疲れる世の中だね。(oncorhynchus氏)
 
ただ、これ からは足を止めたら死が待ってそうですもんね。(みのり氏)

 日本に関して言うと、これまでは「隣近所の目」があって、ドロップアウトすることに関して無言の圧力があったわけですが、地域社会の崩壊はどんどんと進 んでいますから、本人に見栄が無ければ、負け組として質素に平和に暮らす、と言う選択肢もありだと思います。「方丈記」の世界ですな。念仏を唱えながら極 楽往生を待つ。

 アメリカ建国の800年も昔に、日本人はこうした精神世界に到達していたわけで、
この辺は日本民族の知恵でしょう。

21日 (火) パソコンは、何とかデータを全部サルベージ出来ました。ファイルはサーバに あると言っても、メールアドレスやテンプレートを全部作り直すとなると1日仕事なので、その点は助かりました(前回は全て無くなった)。

20日 (月) 会社で使っているパソコン(VAIO)が壊れました。一昨年 の秋に1回壊れ、別の端末に換えてもらったものの、まただよ。被害者は、灯台だけに止まらず、ゾロゾロいます。もちろん、そうなっても大丈夫な様、仕事上 のファイルは個人の端末上には保存せず、全てサーバにおいてますけどね(サーバは毎日バックアップを取るので、最悪1日分のマイナスで済む)。

 パソコンのことも分からなければ自分で仕事をする訳でもない人間がリベートに釣られて機種選定をするとこうなる、と言う見本でしょうか。

19日 (日) 目が覚めたら5時。TVをつけたら女子カーリングの日本 vs. スウェーデン戦をやっていて、やっぱり最後まで見てしまった。世界王者のスウェーデン相手に延長までもつれ込む大熱戦だったけど、最後に力尽き た。惜しい。

 もう1回寝なおして、10時起床。ラージヒルの1回目を見てからチェックアウト。駅に行って、JRで伊勢崎へ。伊勢崎で降りたのは四半世紀ぶりか。相変 わらずコンビニ1つない殺風景な駅前。しばらく待って、無料バスで伊勢崎オートレース場へ。
駅 からちょっと行くと、割合にぎやかな商店街になった。駅前との落差が面白い。オートレース場の周囲は、巨大なショッピングモールを中心にロードサイド店が 集積していて、イマドキですな。

 

 当たらないので1回オートレース場を出て、周囲の店をぶらぶら。それから無料バスで伊勢崎に戻り、JRで高崎へ。ここで乗り換えて、夕暮れの中を東京に 向かう。

18日 (土) 高崎線に乗って、高崎へ。駅前から無料バスで、JRA高崎場外へ(歩いても 10分だけど)。ここは旧高崎競馬場。ショッピングセンターを作る構想があるとかで、市長が無理矢理競馬場をつぶしてしまってけど、計画が頓挫。競馬場の 建物はそのままで、JRAと地方競馬の馬券売り場になってます。ただ、馬場は舗装されてた。ダートのままだと砂が飛んで、周囲から文句が来るからなあ。競 馬をやってた時ならともかく、いまは金をかけて散水なんて出来ないし。

 ハズレ馬券のコレクションをした後、高崎駅に戻り、無料バスで前橋競輪場へ。

 
左: 競輪場外観 右:内部

 前橋競輪場を出ると、目の前に地方都市には似つかわしくない高層ビルが。群馬県庁らしい。ドーム式の競輪場と言い、県庁といい、その横の橋と言い、公園 と言い、やたらと金がかかっている。半分は県知事の見栄、残り半分は土建屋さん対策か。

 バスで前橋駅前へ。ヨーカドーと駅裏の(今話題の)東横インがあるくらいで、やたら殺風景。歩いて今日の宿の東急インへ。TVをつけて、競馬中継を見 る。その後、衛星放送のオリンピック中継を見たら、女子カーリングを見たらこれが面白くて、最後まで見てしまった。スキップの小野寺の神がかり的なショッ トでカナダに勝利。ここまで神がかったのを見るのは、アトランタオリンピックの男子サッカー
・対ブラジル戦の川口以来か。

 夕飯を食おうとホテルの周りをウロウロするも、店がほとんどなく、まいったねえ。まあ、探せばそれなりに繁華街はあるんだろうけど、駅近くのオフィスビ ルも空きが目立つし、新幹線が停まる高崎に持っていかれてるんだろうなあ。結局、駅前のヨーカドーで見切り品の刺身を買ってきた。

 眠くなったので、22時頃沈没。
17日 (金) 結局、皇室典範改正法案はお蔵入りですかねえ。今やらなきゃ20年は出来な いし、20年間に、男は死んで、女は嫁に行く。そして誰もいなくなった、になるのは火を見るより明らかなんだが。

 男系論者は「女系論者は皇室廃止論者だ」とかのたまっているけれど、実は男系論者こそが皇室を滅亡に導こうとしているんだけどね。

16日 (木) 神戸市営神戸空港が開業しました。建設費3,150億円の9 割を、空港島の土地売却で賄う算段でしたが、3割引したにもかかわらず、売れたのは6億円分だけ。さて、どうなるのでしょう。

15日 (水) 昨年、ベランダで育てたチューリップが終わった後、球根を掘り上げて保存し ておきました。球根はどれも小さかったし、夏を越したら水分が蒸発したのか、更にスリムになってしまい、果たして芽が出るやら、と思いながら、去年の秋に プランターに植えました。

 2−3日おきに水をやりながら正月を越し、2月に入りました。と、結構沢山の芽が出てきました。強いもんですねえ。

14日 (火) 男子500mで取れなかったねえ。カーリング女子も、初戦の 最終投で逆転負け。日本人は付和雷同な民族だけに、オリンピックでも最初に好成績が出るとイケイケドンドンで意外な種目までメダルを取ったりするけれど、 最初が悪いと負の連鎖反応でドツボに嵌まって行くからなあ。こりゃ、今回はメダル1個取れれば御の字だなあ。ゼロもありそう。
13日 (月) アネバーホテル「京王プレッソイン茅場町」の解体が始まりました。友人のU 氏は会社が同ホテルの近くなので、終電を逃した時に何度か泊まったそうです。昨年開業でまだ新しく、高速LANも使えるし、値段も安いし、朝食も付くし、 受付のおねいさんも可愛くて、良いホテルだったのに、と嘆いていました。

12日 (日) トリノオリンピックが始まりました。JOCやマスコミは、例 によって「メダル5個だ」「いや、7個だ」、灯台の競馬予想もビックリのヨタ予想をしていますが、ここはスポーツイラストレイティッド誌の「2個」が、冷 静にして正しい予想でしょう。

 スピードスケートの男子500mで1つ。ショートトラック各種目、スピードスケートの女子500m、カーリング女子、アルペンの男子回転、女子モーグル (これはダメでした が)の中から1つ、かな。

 女子フィギュアは浅田が出てれば確実だったでしょうけど、ロッテ3人娘ではねえ。スノーボードも、アメリカ勢の出ていないW杯でいくら勝っても。ジャン プは昔の栄光だし。

11日 (土) 朝飯も(゚Д゚)ウマー。バイキングですが、シュウマイが美 味かった。宿をチェックアウトして、袋田の滝へ。完全凍結ではありませんでしたが、8割は凍ってたかな。
 

 でもって、那珂湊のお魚市場で マグロとカキ買って帰ってきました。

10日 (金) 今日は有休。まあ、目的地の方向と一緒だった、ちょいと某宇宙センターに顔 を出しましたが。

 でまあ、会社からの宿泊補助がまだ残っていたので、ちょいと温泉に行きまし た。温泉も良かったし、食事も良かった。軍鶏鍋が
、(゚Д゚)ウマー。
9日(木) 今日は富山出張なので4:50起き。ねむねむ。家を出れば、明けの明星が鮮やか。

 羽田は晴れていたけれど、関東平野を出ると眼下は曇り。再び雲の下に降りた時には一面の雪。去年12月に降った雪が、そのまま根雪になったそうで、先週 雨が降るまでは、富山市内でも積雪が1mを超えていたとか。

 

 ただ、午後には晴れてきて、剱・立山連峰がきれいでした。

8日(水) ホンダのスー パーカブ(新聞配達の人が乗ってる、原付バイク)の累計生産台数が5,000万台を突破したそうです。今でも 13ヶ国で年間480万台を生産し、160ヶ国で販売されてるとか。燃費の良さ(リッター50kmは走る)と、どんな荒っぽい使い方をしても絶対に壊れな いエンジン。ある意味、機械設計の理想ではあります。

7日(火) BSE、ライブドア、耐震強度偽装、防衛施設庁談合の4点セットで防戦一方の純ちゃん。皇室典範改正で巻き返しと 思っていたら、秋篠宮妃の懐妊で、「子供が生まれる(=小泉退陣)まで先送り」のムードが広がりそう。人間、ツイてない時にはツイてないもんです。

 しかし、これで男だったとしても、それはそれで大変だわなあ。例えば、2030年になった時を考えると、皇族は

 天皇(現皇太子・69歳)・皇后
 皇太子(現秋篠宮・64歳)・皇太子妃
 敬宮愛子(28歳)
と、今度生まれる男の子(23歳)しかいない計算。果たして、嫁の来てはあるだろうか。

6日(月) 徒然でも何度か述べてますが、「鉄道新線を建設し、開業後の利益で建設費を償却する」ビジネスモデルは、この国にお いては破綻しています。

 一般に、鉄道の建設費は100億円/kmくらいです(地下鉄は、更に倍)。20kmの新線なら2000億円かかります。これを50年で償却するとして、 利息を無視しても年に40億円の利益を上げる必要があります。

 一方運賃は、JRが20kmで290円ですから、JRより高く設定するとしても、まあ500円が良いところ。往復1,000円。定期客もいますから、平 均すれば800円と言った所でしょう。

 1日1万人が往復するとして、1日あたりの運賃収入は800万円。月に2.4億円。年間で30億円にも満たない額です。年に40億円の利益を上げようと 思えば、最低でも3万人が往復(つまり6万人が乗車)する必要があります。

 これに一番近いのが、千葉県の東葉高速鉄道。営業キロ16.2km。1日1km平均通過人員7万人。営業収入140億円。営業費100億円で、差し引き 40億円の黒字。でもって、累積赤字780億円。詳しく見ると、建設費2,800億円(都市部なので地価が高い)に利子を加えて計5,000億円を25年 で償却する。年200億円。しかし営業黒字が40億円なので、差し引き160億円の経常赤字。ちゃんちゃん。

 このため、新線を建設しようと思えば、次の条件のどれかを満たす必要があります。

(1) 既に高い利益を上 げている路線を持っている鉄道会社が、新たな路線を建設する場合
 既存路線の黒字で、新線の建設費を賄える場合です。例えば東京メトロは、銀座線や丸の内線と言った、既に建設費を償却していて、なおかつ乗客数の多い 「ドル箱路線」が稼ぎ出した利益で、新線を建設してきました。

 しかし、ドル箱路線の稼ぎにも限度があるので、2年後に13号線・池袋−渋谷が完成すると、以後は新線の建設予定はありません。大して大阪市は、御堂筋 線と言う唯一のドル箱路線を頼りに無闇に新線を建設した結果、破綻しつつあります。ドル箱もないのに新線を建設し続けた名古屋市や京都市の惨状は言うまで もありません。

(2) 建設費を誰かが負 担してくれる場合
 これならば、建設費を償却する必要がないので、鉄道経営が成立する可能性があります。国鉄から転換した第三セクター鉄道なんかは、路線を無償で譲渡され ているのでこれに当たります。問題は、莫大な建設費を負担してくれる、キップの良い旦那が現れるかどうかです。

 変形として、既にある貨物線なんかを旅客輸送に転換するケースがあります。一から新線を建設するのに比べると、コストが大幅に低く抑えられます。ただ し、既に貨物線を持っている鉄道会社(具体的にはJR)でないと、この技は使えません。

(3) 輸送量を大幅に水 増しする場合
 開業後に大黒字になって建設費が賄えるよう、輸送量を実態より大幅に増やした予想を作り、これを基に建設する場合です。上述の東葉高速鉄道では、開通前 の予想は15万人/日でした。大体、倍から3倍に過大に見積もるのがセオリーのようです。

 
しかし、開業すればウソはバレてしまいますから、後には大赤字が残ります。そこで、それを税金で穴埋めできる場合、つまり経営主体が自治体か第三セクターである場合にのみ、使える方法です。
5日(日) 地球博の見物客輸送に作られた「リニモ(日本で唯一の浮上式リニアモーターカー)」ですが、地球博終了後の乗客は、 予想の4割です。これでは、建設費の償却どころか、運行費すら賄えません。ちなみにここは第三セクターで、社長は愛知県知事です。

 福岡市営地下鉄3号線(七隈線)は、開業から1年経ちましたが、ここでも乗客は予想の4割。

 まあ、鉄道が必要だから作った路線ではなく、公共事業が欲しくて作った路線ですから、こんなもんでしょう。本四架橋、アクアライン、皆同じ構図です。

4日(土) 東横インの騒ぎを見ていて思うのは、建築基準法違反と言っても、建蔽率くらいじゃ使用禁止命令は出せないんだなあ、 と言うこと。可能であれば、都道府県知事が人気取りも兼ねて使用禁止にしてるでしょうから。

 まあ、今回の件で法律が変更されるんじゃないかとは思いますが。


3日(金) 銀行の保有する国債の残高が、ピーク時から10%以上減ったそうです。

 長期金利が上昇すれば、債券の価格が下がって含み損が発生しますから、金利上昇局面では債券(国債含む)は持たぬが吉。既に住宅ローンの金利がジリジリ と上昇を始めたし、銀行の態度は、そりゃ当然。

 堤防が決壊する前には少量の水漏れが発生するそうですが、そんな感じですかね。

2日(木)  2/16に開港する神戸空港に合わせ、今日、ポートライナーが延伸されました。これで日本の全鉄道 完乗のタイトルは返上。この後、3月にゆりかもめ延伸と近鉄東大阪線の延伸(注:延伸後は「けいはんな線」)。4月には、JR西日本 富山港線の第三セク ター化(新会社は「富山ライトレール」)に伴う、一部区間の変更と続くし、頑張らにゃあ。

 しかし、神戸空港(市営)ねえ。首都圏の半分しか人口のない関西で、空港が3つも食っていけるとは思えない。既に、土地は売れない、乗り入れる飛行機は 小さくて着陸料が入らない、の2重苦。しかも、最大の顧客が赤字となればさっさと撤退するスカイマークだし。破綻は必至やな。ただ、50年頑張れば関空が 水没するから、何とかなるかも知れない。
1日(水) イギリスはブドウの栽培には寒すぎて、良いワインは造れないとされていましたが、昨今の温暖化で、最近はフランス に負けないレベルのワインが醸されているそうです。一度飲んでみたいもの。