徒 然 草  2000年9月


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30日(土) 9時前に起きて、小雨の中を博多駅へ。10時前 のレールスターに乗車(割引チケットは昨日博多駅前のチケット屋で買っておいた)。広島着は11時過ぎ。広島は98年の年末以来。駅ビル5Fの食堂街に 行ってみると、キレイになったのは良いけれど、お好焼き屋が1軒もなくなっていた。ひえぇぇぇ。しかし探してみると、2Fに移っていただけでした。ああ、 ビックリした。ともあれ、豚玉そばを注文。広島へ来たらこれを食べなきゃ。

 それから駅前のWINSへ。WINS広島は95年のダービー以来だなあ。ユニコーンS(ステー クス)の馬券を500円と、明日のスプリンターズS(GI)の馬券を500円買う。それから広島駅に戻り、可部線で大町へ。灯台にとって可部線は国鉄全線 完乗を達成した線で、ちょっとノスタルジア。

 大町でアストラムラインに乗り換え。いわゆる新交通システムで、高架の上をゴムタイヤを履いた 車両が走る。しかし、5両編成とは言え、1両の長さはJRの半分くらいだし、車両の幅も狭いし、どの程度人を運べるものやら。果たして建設費を償却できる んかねえ。ともあれ、まずは広域公園前行きに乗る。土曜の午後と会って学生が多い。終点広域公園はサンフィレッチェ広島の本拠地。とはいえ駅前には焼肉屋 や回転寿司屋が集まった一角があるだけで、後は閑散としている。まあ、沿線には建設中のマンションも見えるので、これからなのかねえ。ただ、各駅ともホー ムにはドアがあって、車両が入って来た時だけ開く。このためホームには駅員を置かずに済むけど、将来車両を増結した場合は全駅改造しなければならない。何 考えてんだか。

 再びアストラムラインに乗り、今度は市内の本通へ。大町までは丘陵地帯という感じだけど、大町 から先は広島市街地。これなら乗客もいるのかな。本町からは歩いて今日の宿へ。TVで自転車のタイムトライアル(ロード)を見る。面白かった。

 17時過ぎ。ホテルを出て、広電(広島電鉄)の路面電車を乗継いで横川へ。きょうはBBZの宴 会。詳しくはこちら。楽しい宴会でした。ゆいなさんは予想 通りの豪快な方でした(ちょっとネコ被ってたけど)。


29日(金) 6時に起きて荷造り。で出発。浜松町 駅構内のJALの自動チェックイン機にマイレージの会員証を差し込むと、ネットで予約しておいた無料航空券がでてきた。便利になったもんやねえ。8:25 にテイクオフ。機内は出張とおぼしきサラリーマンだらけ。羽田は晴れていたけれど、富士山は雲の下。福岡に向けて降下を始めたら雨。ありゃりゃ。

 福岡上空は輻湊していたみたいで、タッチダウンは10:20。地下鉄に乗り天神へ。一蘭のラー メンで少し早い朝食。それから市立博物館へ。福岡ドームからは歩いて10分くらいなんだけど、7月に来た時は体温を越す気温に敗北したのでした)。古代か ら近世までの福岡の歴史が展示されていて、面白く充実していました。これで200円は安い。国宝の「金印」も見たし。それから今度は福岡アジア美術館へ。 こちらは中州川端の駅の上、ビルの6F。こちらも中々でした。西洋絵画とはひと味違います。

 それから喫茶スペースで休憩。アジア美術館らしく、色々な国のビールとかが置いてあります。タ イを思ってシンハビールを注文。600円は高いなあ。タイのコンビニなら70円なんだけど。窓の外は灰色の空。しばし空の向こうを想う。

 福岡市営地下鉄は、空港−姪浜の1号線と、ここ中州川端から分岐する2号線があります。2号線 はまだ乗った事がなかったので、時間も早いしと終点貝塚まで。地下鉄なので景色はなし。終点貝塚は西鉄との乗換駅。もっとも、自動改札を出ると20m向こ うは西鉄の改札と言うそっけない作り。左手の階段を上がると駅から出れるけど、駅前には店は1軒もなし。ふーん。

 博多駅に戻り、ホテルにチェックイン。オリンピック中継を見ながらしばし休憩。それから天神へ 出、大学1・2年の時に同じクラスだったI女史邸へ。新築の豪邸でした。パチパチ。下の息子さん(小学生)が学校から帰っていて、宿題をやっていました。 I女史は中々教育ママの様子。夕食をご馳走になり、しばし昔話をしていると旦那様が帰宅。スタッフの女性2人とご夫妻と、近所の居酒屋へ。大変気さくな御 主人で、楽しい時間を過ごせました。あと、焼酎が美味しかった(灯台は焼酎は苦手なのですが、ここのイモ焼酎はスッキリしていて飲みやすかった)。

 その後、ホテルまで送っていただきました。どうもありがとうございました。


28日(木) 「グアムで結婚する娘のウェディング ドレスを国際小包で送ったら、式に間に合わなかった」と父親が国を訴え、敗訴したそうです。日本人の平和ボケ、危機管理能力欠如を示した間抜けなニュース ですね。

 危機管理と言っても別に難しい事はなく、想定される最悪のケースが起こる確率と起きた場合のイ ンパクトを評価し、対策を取るだけです。

 この場合はドレスの不達が最悪のケースです。起こる確率は低いとは言え、起きた場合のインパク トは大です。対処法は2つ。インパクトの大きさを考え、ドレスを郵送せずハンドキャリー(機内持ち込み荷物として運ぶ)するか、確率の小ささを考えて、万 一不達の時はレンタルする事にして郵送するか、です。

 届かなくて訴訟を起こすのなら最初からハンドキャリーすれば良いだけの話。それをせずに後で泣 き言を言うのは、自分が馬鹿だと天下に宣伝しているようなもの。世の中、最後は自己責任です。

 灯台が海外出張する際、プレゼン資料のコピーはスーツケースに入れて預けますが、原紙はカバン に入れて機内に持ち込みます。


27日(水) 新潟監禁事件で世間の 耳目を引いた「引きこもり」。一説には百万人とか。「社会的ひきこもり(斉藤環:PHP新書)を読みました。何故引きこもるのか。この本を読んだ灯台の理 解は次の通り。

 人間、生まれた時は、腹が減ったと泣けばミルクがもらえ、オシメが濡れたと泣けば新しくしてもらえる。世界は、「自分」と「家族」だけで構成 されている。

 しかし、ある程度の年齢になれば、家の中だけにいる訳にはいかない。学校・会社・バイト先と言った、「家庭」の外にある「世間」ともつき合っ ていかねばならない。しかし、「世間」は「家庭」と違ってそうそう自分の希望を聞いてくれるわけではない。試験で0点取るときもあれば、好きな子にヒジ鉄 食らうこともある。普通はそうした中で摩擦を体験しながら世間と折り合っていく術を身につけて行くが、傷つくことを極度に怖れる人間はそこで「家庭」の中 に閉じこもってしまう。

 親が子供を案じて世話を焼くことが、結果的には自分の意のままにならない経験を積まずに世間の風を浴びる事になってしまう。引きこもる人間は 圧倒的に男が多いというのは、母親と男の子の濃厚な共依存関係が底流にある。子供は母親にすがり、母親もまた「私だけはこの子の味方」と。引きこもるのは 長男が多いのも、次男は生まれながらにして自らよりも強い「兄」が存在することで、知らず知らずに意のままにならぬ事に対する免疫が付いているから。引き こもりの原因として、失恋、受験の失敗、友達つきあい等々が言われるが、これらは最後の引き金を引いただけで、本当の原因は他にある。

 では、一度引きこもったらどうなるのか。引きこもれば世間との摩擦はなくなるが、逆に、摩擦に対する免疫が付く可能性もない。まれには自力で 引きこもりから抜け出る人もいるし、カウンセラーのアドバイス(大抵は本人よりも家族を変える方が重要)で解消する場合もあるが、多くは1年・3年・5年 とただ時が過ぎて行く。

 端から見ると、毎日自宅で食っちゃ寝の生活で気楽そうだが、本人は常時劣等感に苛まれており、心安らぐ事はない。この緊張感があるために、引 きこもり生活に飽く事もない。「働かざる者食うべからず」と言ったお説教や「ガンバレ」と言った叱咤激励は逆効果。こんなところでしょうか。どうすればい いか。誰にも摘要できる処方箋はないのでしょう。


26日(火) 今回、タイに行って思ったこと。彼の 地では時間がゆっくり流れている。
25日(月) 胸が痛い。恋かしら・・・ じゃなく て、肋骨の亀裂骨折やな、これは。まあ、前にやった時に比べれば痛みも大した事ないし、じき直るでしょう。前回は結構重症で、1ヶ月半くらいかかった。体 をひねると痛くて、昼間は体をひねらないようにできても、布団の中で寝返りを打つには体をひねらなければならないので、あれは辛かったなあ。

 今日のスポーツ新聞、6紙中4紙は1面が読売優勝。困ったもんである。サッカー予選の1/3し か視聴率が稼げないと言うのに。


24日(日) 高橋尚子金メダル。これで明日のス ポーツ新聞の一面は決まりました。こうなったら今日は中日は負けるしかありませんね。


23日(土) 日本サッカー、負けちゃいましたね え。PK戦は時の運なので、外した中田を責めるよりは5人全部成功させたUSAを褒めるべきでしょうけど、4−2で勝っていなければならない試合を延長に してしまったのが問題ですね。ゴール前でフリーになりながら、ゴールマウスにシュートを飛ばせない輩がFWしていると言うのは、「FWあってポイントゲッ ターなし」の日本サッカーを象徴しています。

 五輪はU-23とは言え、フル代表にもっとマシなFWがいる訳でもなし。W杯の予選突破は望み 薄やねえ。


22日(金) これまたオリンピックの影になってま すが、日経平均が16,000円割れしました。中間決算を控えて、青くなっている会社もあるんじゃないかな。


21日(木) オリンピックのためにTVや新聞の扱 いは小さくなっていますが、銀行絡みで2つのニュースがありました。

1)日債銀社長自殺
 灯台は、「人間には生きる権利同様、死ぬ権利もある」と言うのが持論ですから、特に言うべき言葉はあ りませんし、理由を詮索する気もありませんが、9月4日に就任して20日に自殺するくらいなら、最初から社長にならなきゃいいのに、とは思います。

2)大和銀行取締役に賠償命令
 大和銀行の現頭取を含む11人に合計600億円近い賠償命令下る。頭取側は控訴の意。「他社の取締役 に比べて、我々が怠けていたり劣っていた訳ではない」と言うのが彼らの心境でしょう。

 しかし、居眠り運転していても、事故を起こさなければそれで済みますが、人をはねてしまえば刑 事的民事的行政的責任を負わねばなりません。彼らがやった事は他社の取締役と大差ないかも知れませんが、結果として会社に損害を与えてしまった以上その責 任を負わねばならないのが、高い給料をもらっていた者の務めでしょう。


20日(水) 「IT受講券」が補正予算の目玉に出 て来ました。ホントに成立するかは微妙ですが、役に立たない事は間違いないですね。


19日(火) 君は青春に何をかけるか?」「フリカケ!!

 と言う訳で、フリカケ位しか人生にかけていない灯台と違い、オリンピックに出場する選手達は、 世界と戦うために血の滲むような努力をしているわけです。勝負は時の運とはえ言え、せめてベストが尽くせると良いですね。

 ソフトボールで日本は王者アメリカを破る。試合終了時、選手は皆、素晴らしい表情をしていまし た。こんなのを見てしまうと、選手のノンベンダラリンとした表情を見るためにプロ野球にチャンネルを合わせる気はしなくなりますね。


18日(月) 精神がタイ状態です。しばらくこんな やろなあ。


17日(日) 夏休みも今日でお終い。次は正月休み かぁ。


16日(土) 旅の間に読んだ本の感想

魔界転生:面白かったですけどね。でも、山田風太郎の他の作品も読みたいとは思わなかったなあ。 アイデア自体は奇抜だけど、ストーリー展開はむしろ角川映画版の方が優る様な気がする。

海の史劇:日本海海戦の物語。豊富な史料に基づいて淡々と語るこの作者の作風は気に入ってます。 この本も、海戦だけで無く、ロシア革命、日本国内の問題、陸軍の戦い等々、壮大な史劇を見せてくれます。

パタゴニア:中々貴重なパタゴニア旅行(探検)記なのですが、ちょっとあっさりしすぎて物足りな い。

新・戦争学:過去の戦争の分析と教訓は、確かに戦争だけで無く経済や事業にも応用できる物です。 ただ、ちょいと説教臭いのと、分析だけで未来への提言が無いのは2流の書物の証でしょう。終わった後の分析なら猿でもできる。

ケルト美術への招待:日本ではあまり馴染みのないケルトの歴史と美術の紹介。結構、面白かった。

失われた文明:トンデモ本の部類ですが、結構面白く読めました。豊富な資料を引用してますが、作 者がサイエンティストではないので、「なるほど!」みたいな資料と、「そりゃ信憑性ゼロだよ」みたいな資料が交錯しているのが難点。ただ、世界各地に伝わ る伝承等から、「紀元前1万2千年頃に隕石が大西洋に落ちて、世界各地に大洪水を引き起こした」説は、1970年と言う執筆時期が「恐竜は小惑星の衝突で 滅びた」事が分かる前に発表されている事を考えると、極めて興味深い。

夜間飛行:「星の王子様」もそうだったけど、どうもこの作者とは波長が合わない。

日本の危機:「局益あって省益なく、省益あって国益なし」の言葉に代表されるトホホな国の実態が 列挙されております。

大学崩壊:これまたトホホな大学の実態ですが、最終章では学力崩壊が取り上げられています。 2002年から学習指導要領の3割削減。金融の護送船団方式がやっと終わりつつある中で、学力の護送船団。公平とは結果均等で無く機会均等なのですが。


この間の出来事は「タイ旅行記」をご覧下さい。

8日(金) 前に買っていて読んでなかった本。

ケルト美術への招待:鶴岡真弓(ちくま新書) メタファー思考:瀬戸賢一(講談社現代新書)

失われた文明:ゴルボフスキー(講談社現代新書)いわゆる「トンデモ本」かな。


7日(木) オルシニア国物語:ル・グィン(ハヤカ ワ文庫) パタゴニア:椎名誠(集英社文庫)

 南米・パタゴニアは夢の一つですね。いつか必ず行くぞ!! 問題は、8月とか9月は南半球が冬 な事。やはり、12月末で会社を辞めて、ボーナスと退職金を握りしめて、でしょうか。


6日(水) 最近は「マンガ文庫」がだいぶ出てます が、各社ともセレクションしている人に目利きの人が揃っているらしく、中々の佳品が並んでいますねえ。名香智子の「花の美女姫」を見た時には思わず唸って しまいました。奇作の部類ですけどね。

 今日は花郁悠紀子の「アナスタシアとおとなり」を買ってしまいました。これもまた、珠玉の作品 集です。


5日(火) 日本に生まれて山田風太郎を読んだ事が ないのも恥ずかしいなあ、で「魔界転生」を買って来ました。

 今日は宇宙飛行士候補者の先生役でした。15分間だけだけど。見てると、宇宙飛行士と言う商売 も楽じゃないですねえ。世の中、「観光で宇宙に行けるんなら勿論行きたいけど、宇宙飛行士としてなら訓練がキビシイからヤダ!」と言う人が大勢いますし。


4日(月) 来週は夏休み。今年はぐ〜たらするぞ。 で、夏休み中に読む本を買って来ました。

夜間飛行:サン テグジュペリ  海の史劇:吉村 昭  日本の危機:櫻井よしこ この3冊は新 潮文庫

大学崩壊:川成洋 宝島社新書  新・戦争学:松村つとむ(旧字で出ない) 文春新書

チト固いな。ファンタジー系も少し仕入れよう。


3日(日) 昨日の関東地方は軒並み37度を超える この夏1番の暑さだったそうで。今日も33度くらいあったみたいですが、風もあったし、昨日より5度も低いと結構楽でした。


2日(土) 9月と言うのに無茶苦茶蒸し暑い。。。  家には居られず、クリーニング屋寄ってから中山へ。最近は競馬ブームも去って、10時頃行っても指定席が買えるのが良いですね(昔は、始発で行かないと 買えなかった)。冷房の効いたスタンドでビールを傾けつつ馬券勝負。マイナス20円ならまあまあでしょう。 →詳しくはこちら


1日(土) はあ、何とか今週の会議が終わりまし た。途中からドンドンと話が大きくなった分、灯台みたいな下っ端の仕事が減ってくれたて、結局大した事はせずに済みましたが、でも疲れたなあ。

 今日は午前で終わりだったので、NASAの人は、東京へ観光に行く人、筑波山に行く人(テキサ スとかアラバマって山がないんですよね)、トイザラスに行く人(日本語のポケモンカードが狙いみたいです)、様々でした。我々がアメリカに行くほど頻繁に は彼等は日本へ来れないので、折角日本に来たから楽しまなくちゃ、みたいですね。

 あと1週間で夏休み。それまでがんばんべぇ。夜は健康ランド行って、マッサージ受けて、そのま まお泊まり。