徒 然 草 2007年9月
30日
(日) 夏休みに読ん
だ本(終)
これから食えなくな
る魚 小松正之著 幻冬社新書
魚種交代や世界的魚ブームによる値段上昇だけでなく、日本の漁業の衰退や(かつては輸出国だったのが、今や大半を輸入。漁業従事者の現象と高齢化
etc)、日本の漁業関連予算の大半が港湾整備につぎ込まれ、そのため漁業の衰退が止まらず整備した港湾を使う人がいなくなっているという、この国のお決
まりの構図も解説されます。やはり、魚は今のうちに食い溜めしておくのが吉かも知れません。
悪魔のささやき 加
賀乙彦著 集英社新書
著者は精神科医の傍ら、警視庁の委託を受けて重大犯罪を犯した容疑者の精神鑑定を行ってきた人です。この本もまた、「何が言いたいのか」と言う根本がな
いまま思いつくままに書き流しているので結論はありません。要は、「著者の経験に寄れば、重大(凶悪)な犯罪を犯した人は、綿密な計画を立てたり何か信念
があったわけではなく、気が付いたらただフラフラと犯罪を犯していたケースが少なからずある」という話が語られます。
別にこれは奇妙なことではありません。犯罪に関わらず、人間は結構いい加減に物事(例えば受験校や就職先)を決めているものです。決めた後で、それなり
の合理性を与えたりしますが。ただ、「ついフラフラと行ってしまった事だからと言って、結果責任は逃れられない」のは当然の事です。
29日
(土) 夏休みに読ん
だ本(その2)
留学で人生を棒に振
る日本人 −英語コンプレックスが生み出す悲劇− 栄陽子著 扶桑社新書:
一口に「大学」と言ってもその性格は様々で、例えばヨーロッパ・オーストラリア・ニュージーランドなんかだと、大学は人口50万人当たり1校しかなく
て、エリートの養成所なのに対し、アメリカは6万人に1校あって、ハーバードやコロンビアに代表されるエリート校がある反面、移民に高等教育を提供するた
めの、日本で言えば高校レベルの講義しかしていないところもあるそうです。
この辺を理解せず、また自ら調べようとせず、「とにかく留学したい」と留学コーディネータに丸投げする人が多いので、結果食い物にされる後を絶たないと
のこと。お金は諦めるにしても、若い時の時間は返ってこない。「アメリカの大学卒業」と言っても、レベルの低い学校だと、実態を知ってる外資系企業は相手
にしてくれない。そういう内実を紹介した本です。
夕張問題 鷲田小弥
太著 祥伝社新書:
世の中新書ブームなので、明確な論点のない新書が大量に上梓されており、これもその1冊。ただまあ、「石炭を人質に国から金をせしめて来た夕張が、国の
金が無くなったことでひっくり返った」ことと、「これまでの夕張の公務員や市民が優遇されてきただけで、公務員の給料や市民サービスは周辺の自治体並みに
なっただけである」ことを分かりやすく解説している点は秀逸。
カラー版 すばる望
遠鏡の宇宙 ハワイからの挑戦 海部宣男著 岩波新書:
すばる望遠鏡の建設に関わる苦労話と、すばるの挙げた成果を、すばる天文台の初代台長であった海部先生がまとめられた本。カラー写真満載で、内容も分か
りやすく書かれています。良く探すと、ちあきの旦那様や息
子さんの写真も載っていたりします。ただ、さすがにアノ話とかアノ話とかはあと50年くらい経た
ないと書くのは無理か。
28日
(金) ちょいと遅くなりましたが、夏休みに読んだ本(その1)
戦国風流武士 前田
慶次郎 海音寺潮五郎著 文春文庫:
海音寺潮五郎が前田慶次郎をどう料理するるかと思って買ってみましたが、至極まともだった。コミックスの「花の慶次」の方が数段面白い。
関ヶ原 誰が大合戦
を仕掛けたか 武光誠著 PHP新書:
関ヶ原に参戦したここの大名の生い立ちや置かれた立場の解説なんかは、中々面白いです。ただ、上杉(直江兼続)と石田は偶然同じ時期に、独立して兵を挙
げたとする説は、やはり「木を見て森を見ず」でしょう。古文書を読んでいるだけだと、事実関係は追えても歴史のダイナミックな全体像が見えなくなる見本み
たいな本です。
ローマ人の物語
XXI 終わりの始まり 塩野七生著 新潮文庫
今年も「ローマ人の物語」の文庫が出る季節になったか。。。
「学者」の中には、「あれは小説で歴史ではない」とか言う人もいるらしいですが、後世の研究だけでなく当時書かれた原典(ラテン語)をも含む膨大な資料
を網羅し、さらにはローマの史跡の現地調査を行い、その中からローマ史を再創造する作業を「小説の執筆」と呼ぶならば、かの学者のしている「歴史」などは
児戯に等しいと言えるでしょう。
27日
(木) セ・リーグは読売と中日が最後の優勝争いをしていますが、今シーズンの読売
戦のナイター中継は全て終了しました。年間平均視聴率は9.76%で、何と前年比プラス0.20%です。いやあ、素晴らしい。
ここで、面白いデータがあります。6/9(土)にNHKが楽天−読売戦を中継したのですが、その世代別の視聴率です。アンケート形式の調査なので、機械
式のビデオリサーチよりも高く出る傾向があります。また、ビデオリサーチは世帯視聴率なの
で、その点も異なりますが、傾向は読み取れると思います。なお、全体は8.4%です。
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男性
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女性
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20代
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1
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0
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30代 |
1
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1
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40代 |
5
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3
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50代 |
13
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4
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60代 |
19
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13
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70代以上 |
29
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20
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26日
(水) ラグビーW杯、日本は1分3敗でグループリーグを終えました。今回も勝ち星
を挙げられなかったか。一応、第1回から6回連続で出場しているけど(アジアのレベルが低いため)、通算成績は1勝1分18敗。2011年大会の開催地に
立候補してNZに敗れたけど、日本じゃなくて良かったんじゃないかな。
25日
(火) 灯台は夢の中で車を運転していて、ずいぶん沢山の人をはねています。が、現
実の世界では誰もはねていません。灯台には予知能力はないのでしょう。
が、夢日記1の
No.7の夢を見た直後に、JCOの臨界事故が起きたのでした。今回、夢日記16の
No.393で核爆発が起こる夢を見ました。さて今回は?
24日
(月) 健康ランドでマッサージ受けて、家に帰ってきて昼寝して、とぐーたらな1日
でした。
23日(日) というわけで、出来上がりました。我
ながら中々カッコいい。賞品はもらったも同然!?
22日
(土) ウチの会社に派遣できているおねいさんがここのメンバーやってる関係で、今日は1日このイベ
ントに出品する作品を作ってました。灯台も一応「星屋」のはしくれなので、ド
ブソニアン式望遠鏡を応用してみました。
21日
(金) 今のスケジュールでは、
9/23:自民党総裁選
9/25:安倍内閣総辞職・首班指名選挙
9/26:組閣
10/1:所信表明演説
10/3-5:各党代表質問
10/9:各委員会審議
で、安倍首相が職責(日本語が間違っているとあちこちで叩かれていましたが)を賭けたテロ特措法の審議は10/22くらいからみたいです。今国会は
11/10までですから、確実に審議未了−廃案になります。さすがの自民党も自分の不始末で国会を1ヶ月も空転させた手前、国会を延長するのは無理みたい
ですね。
結局、12月の通常国会で再提出になりますが、通常国会は予算審議があります。予算だけなら衆院通過後30日で自然成立するので何とかなりますが、予算
関連法案はこうした衆議院の優越がありません。でもって、予算だけ通っても関連法案が通らないと、予算が執行できません。政府与党としては予算関連法案を
最優先するでしょうから、テロ特措法は先送り。そして、予算関連法案のメドが付けば解散・総選挙でしょう。かくして「職責を賭けた」テロ特措法はどこかに
飛んでいってしまい、アベちゃんは犬死となるわけです。
20日
(木) 来週に入れば最高気温も30℃を割るとか。「暑さ寒さも彼岸まで」とは好く
言ったもの。
19日
(水) 慶応大学病院に入院中のアベちゃんですが、彼は辞意は表明したものの辞職し
た訳ではありませんから、まだ(多分9/25まで)日本国の内閣総理大臣です。でもって、臨時代理は立てていません。
もし、明日どこかで大地震が起こったら、病院を飛び出して現地に向かうのかな。総理大臣の資質と危機管理能力を証明するために。
18日
(火) 先日、アメリカ出張の時に本屋に行ったんですが、アメリカ式のデカい本屋と
は言え、MANGA(日本のマンガの英訳版)がざっと1,500冊もあったのにはビックリ。日本のアニメ雑誌の英訳版もあったし。フロッピー麻生は世界の
最先端を走っている政治家なのかも知れない。総裁選は劣勢だけど。
17日
(月) 帰ってきました。詳しいところは後日補充するとして、メモを書いときます。
八戸着4:30。冷たい雨と風。種市場外に寄った後、八戸から新幹線で帰京。東京は暑い。
16日
(日) 爽やかな秋晴れ。WINS静内に寄った後、苫小牧からフェリー乗船。
15日
(土) 1日雨。札幌競馬場。
14日
(金) 晴れて暑い(東京は涼しかったらしい)。開拓記念館へ。
13日
(木) 大倉山シャンツェ&サッポロビール博物館。
12日
(水) 旭山動物園&旭川競馬場。夜は午前3時までラグビーのW杯を見てしまった。
11日
(火) 苫小牧上陸。バスで札幌へ。安倍首相が辞任会見。呆れて物も言えぬ。
10日
(月) 会社でメールとかをチェックした後、大洗から苫小牧行きフェリー乗船。
9日(日) 偏西風の影響があるので、成田−ヒューストンは、行き12時間、帰り14時間。帰りは長い。日本時間の3時に寝て、
7時に目が覚める。今後の事を考え、この後は寝ないで耐える。パイレーツ・オブ・カリビアンの3作目を見た。脚本、演出、演技、CG、大道具・小道具、
メーク、全てに手が込んでいて、お伽噺として楽しめました。1話目、2話目もDVD借りて見ようかな。
14:35にタッチダウン。今回は荷物がディバッグ1個なので、到着機が少ない時間帯だったこともあり、JRのホームまで20分で到着した。この記録は
中々破れないだろうなあ。
で、家に帰ってきてHPを更新しています。さすがにちょいと眠い。
8日(土) 目が覚めたのが午前0時。どうせ4時にチェックアウトなので、このまま起きている事にする。夕飯食ってなかったの
で、ホテルの自動販売機でスナックとドリンク買ってきてボリボリ。
4時にホテルを出て、空港でレンタカーを返し、6:30の飛行機でヒューストンへ。ヒューストン着8:00(注:オーランドと
ヒューストンは時差1時間)。で、11:10にテイクオフ。これは日本時間に直すと、9日の午前1:10。
7日(金) 目が覚めたのが2時半。我ながら無茶苦茶なことやってるなあ。まあ、3泊5日の出張なら、時差を合わせる必要もない
し。で、メール読んだり、来る前に終わった試験の報告書を書いたり。
今日の仕事も無事終わりました。まあまあ楽な出張でした。ホテルに戻ったのが17時。今回同行のT氏は去年まで5年間駐在でこの地にいた人なので、知り
合いが多い。で、今日は友人の家に行くというので、ここで別れる。部屋に戻ったら眠くなってしまい。。。
6日(木) 4時に目が覚めた。ま、こんなもんか。メールの返事を書いたり、今日の説明の練習をしたり(一応、英語で説明しなく
ちゃならないから)。
仕事の方は無事に終わりました。夕飯は、この辺の名物と言うRock Shrimp。体長5cmくらいのエビです。蒸すか茹でたものを
バターソースで食べます。味は要するにエビです。2ダース+サイド2品(灯台はベイクドポテトとクラムチャウダーを注文)で15ドル。
ホテルに帰ったのが19時くらい。眠くなったので、20時過ぎに寝てしまいました。
5日(水) 家を11時頃出て成田へ。到着が遅れたのか客の機内への案内が遅く、更に出発手続きで時間を食って、結局1時間遅れ
て16:40にテイクオフ。乗り継ぎ時間が短いのに大丈夫かなあ。
幸い追い風(偏西風)が強かったので、ヒューストン着はほぼ定時(13:50)。ただ、これまた駐機場へ行くのに時間を食い、更に入国審
査も長蛇の列で、結局入国したのは15:20。乗り継ぎ便の出発まで30分しかない(ドアクローズまでだと20分か)。おかげで広いIAH空港を走る破目
に。
何とか間に合った。オーランド着は19:20。レンタカー借りて、ホテルに着いたのが20:40くらい。明日の打合せをして部屋に戻ったけど、今さら外
に夕飯を食いに行く気もしないなあ。ここ(Titusville)は初めて泊まるので、周辺のレストランもよく分からないし。で、機内食で手を付けなかっ
たクッキーを夕飯に(まあ、ヒューストン−オーランドでも、小さなサンドイッチが出たし)。シャワー浴びて、22時にお休みなさい。
4日(火) ハリポタも見に行かなくちゃなあ。
ハリウッドで「ドラゴンボールZ」が実写化と言う噂。ゴジラ同様、デリカシーのない映画が出来上がるんだろうな。
3日(月) 何故かある曲が頭の中でグルグルと再生されることってありますよねえ。今日はブルックナーの交響曲4番の第2楽章が
回ってました。そんなに好きな曲でもないんだけどな。
2日(日) 農水相辞任不可避とニュースで言っていました。参院で与野党逆転したことが分かってないとしか言いようが無いです
ね。今までならノラリクラリで逃げ切れたかもしれないけど、これからは参考人招致−証人喚問−問責決議案と来る。この間、重要法案の審議が止まる。防ぐに
は辞任しかない。そうした緊張感が、大臣にも官邸にもない。この辺の危機管理能力不足が安倍内閣の最大の特徴でしょう。
後任は、先日「何でオレを大臣にしない!!」と叫んでいた人辺りで良いかと。既にモーニングも準備済みだし。
1日(土) 涼しい日が続いてますが、アメダス見ると大阪は相変わらず暑い! そんな中で競技をしなければならない世界陸上出場
選手の皆様に深く同情いたします。来年はやっぱり8月に北京でオリンピックか。こっちの方が出場選手も多いし、死人が出るかも知れないな。