徒 然 草  2004年6月
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30日(水) 「種なしスダチ」が出来たそうです。先日は「種なしビワ」の報道もありました。「種なしスイカ」は、作るのに手間が かかる割には値段が高くならなかったために消えていきましたが(まず4倍体を作って2倍体とかけ合わせて3倍体にし、それを翌年播く)、果樹の場合は1回 作ってしまえばその後の手間はいらないので、広まるでしょうね。「種なしサクランボ」や「種なしモモ」はまだかな。バラ科は難しいのかしらん。

 ちなみにブドウのデラウェアは、そのままでは種ができるので、花の時期にジベレリンという 植物ホルモンを処理して種なしにしています。巨峰もそうだったんじゃないかな。


29日(火) 1999年の7番目の月に恐怖の大王が降って来なかった事ですっかり忘れ去られてしまったノストラダムスですが、五 島勉氏の解説本の中には、今回のイラク戦争を予言しているとしか思えない記述もあって、まだまだ捨てた物ではないと思うのでした。そのうち、古本屋でも探 してみようかな。
28日(月) 自民党の参院選でのキャッチフレーズは、「この国を想い、この国を創る」ですが、みどりの会議(比例代表区に候補を 立ててます)がHPにマッド・アマノ氏のパロディ「あの米国を想い、この属国を創る」を掲載したところ、これに噛み付いているそうです。人間、本当の事を 言われると怒り出すんですよね。
27日(日) 昨日は近くのデパートに寄ったら生のマグロの解体販売をしていたので、思わず買ってしまいました。いや、冷凍でない 生のマグロは美味しいですねえ。
26日(土) 家の近くで、選挙の宣伝カーとすれ違いました。参院選の場合は選挙区が広いので、この辺を回るのは今日が最初で最後 だろうな。ただ、これが市議選ともなると、もう五月蝿い五月蝿い。富山出張の際に乗ったタクシーの運転手さんも、「この商売は昼間家で寝なきゃならないの に、選挙となると・・・」と言っていました。

 街頭演説もあるので、選挙カーを全面否定するつもりはないですが、候補者名の連呼が選挙運 動と言うのは認め難い。選挙カーのマイクは車が停まっている時しか使用出来ない規則にできないものか。


25日(金) 「Space Ship One」の開発費は30億円、開発期間は3年だそうです。MSの共同経営者が金を出したとか。

 しかし30億円くらいなら、日本の金持ちにも出せるよねえ。阿漕なマネをして大金を稼いで おきながら、税金は全く払わない○武の総帥なんかも、どうせあの世に金は持って行けないんだし、せめてもの罪滅ぼしにこうした事に金出せば良いのに。

 出す物は舌でも嫌、でないと金持ちにはなれないか。


24日(木) 富山出張でした。飛行機から見る北アルプスの残雪は、先月と較べるとだいぶ少なくなりました。夏山シーズンも近いで すね。

 帰りは「Class J」を使ってみました。シートはゆったりしてて良いですね。ただ、富山−羽田はフライト時間が50分しかないのでちょっともったいない。どうせならもっと 長い区間で乗りたいなあ。なお、10月まではビールのサービスがあります。あと、富山空港でクジを引いたら、「Class J」へのアップグレード券が2枚当たって、これはラッキー。


23日(水) 「Space Ship One」ですが、続報を見ると結構ヤバい場面もあったようです。まあ、歴史に名を残すと言うのはそう言う事なのでしょう。「選ばれし者の恍惚と不安、共に 我にあり」。

 自分の任期中に打上げ失敗なんかされちゃかなわないから、打上げの出来ない様、あれこれ審 議会を作ったどこかの国の文部科学省のエラいさんには、「Space Ship One」のパイロットの気持ちなんて一生分らないでしょうね。


22日(火) 民間機「Space Ship One」が高度100kmに達しました。高度15kmで母船から切り離して、80秒で高度100kmに達し、3分半の無重力の後、1時間半かけて地上に 戻ってきました。

 今回はパイロット1人でしたが、同機は3人乗りなので、お客を2人乗せることが可能です。 将来的には、2〜10万ドルでツアーを売り出すとか。加速度は3Gくらいなので、健康な人なら問題ないレベルですし。全く政府のお金の入っていないプロ ジェクトで高度100km(ここまで上がると宇宙とされる)に達したのは、偉業だと思います。

 ただ、「2001年宇宙の旅」みたいな世界はまだ先ですね。今回は100kmまで上がった だけ。地球周回軌道に乗せようとすると、更に秒速8kmの加速を行わなければなりません。これには100kmまで上昇するのの数十倍のエネルギーが必要 で、今の所は開発費数千億円の大型ロケットしか解がありませんから。

 とはいえ、例え3分半でも無重力を体験し、地球が丸い事が見られるのなら、100万円くら いは(最初は10万ドルでも、その内値段も下がるでしょう)使ってもいいなあ、と思います。


21日(月) 和歌山でも、高波見物中の3人が流され、2人救助も1人行方不明。当時の波高は7mだったそうなので、昨日も書いた ように1000波に1波は14mの奴が来ます。14mと言えば、4階建てのビルくらいはありますから、そりゃ持って行かれるわな。
20日(日) 静岡で、砂浜でBBQをしていた大学生2人が波にさらわれ、死亡したそうです。台風はまだ遠いので大丈夫と思ったん でしょうけど、波ってのは1000波に1波の割合で、平均値の倍の奴が来ますからねえ。
19日(土) 「24時間戦えますか」の「リゲイン」が、「ラスベガス1泊3日ツアー御招待」のキャンペーンをやってます。金曜日 の15時過ぎに成田を出て、ラスベガスに着くのは(日付け変更線を越えるので)金曜の朝8時過ぎ。で、土曜の朝9時過ぎにラスベガスを出て、成田に帰って 来るのは日曜の17時。入国審査とかを考えれば、ラスベガス滞在はほぼ24時間になります。

 期間が短い分、往復の飛行機はビジネスだったりするみたいですが、掛け金とかはつけてくれ るのかなあ。


18日(金) 先週末でJRAの上半期の開催が終わりました。1月からの売上げ累計は前年比で数%のマイナスだそうで、年間売上げ は3兆円の大台を割りそうです。ピーク時は4兆円でしたから、1兆円減ったのか。灯台が昔勤めていた農薬業界は、当時の年間売上げが5千億円でしたから (今はもっと少ないと思う)、農薬業界2つ分減った訳ですな。

 最近、発売が500円単位だったウインズが100円単位になる例が続いてますが、客が減って灯台の様な100円単位の客も相手にしなけれ ばならない、ってことなんでしょうね。


17日(木) 週末にまた台風が来そうですねえ。6月だってのに。やっぱりちょっとおかしいよ。
16日(水) 来週末は春のGIの締めくくり、宝塚記念(阪神競馬場・芝2,200m 3歳上・定量・国際)です。実は、宝塚記念 の中継をTVで見ている夢を見たのですが、1着のタップダンスシチーは覚えているものの、2着馬の名前がどうしても思い出せない。タップダンスシチーは一 番人気確実なので、これだけでは情報としての価値は大してないし。。。
15日(火) あと15年もすれば、日本のプロ野球選手は、高校出たてのルーキーとMLBをお払い箱になったヴェテランだけになっ てるんじゃないかしらん。
14日(月) 迷走していた近鉄球団の身売りですが、オリックスに吸収合併されることになりました。

 近鉄を買ってくれる所がオリックスしかなかったと言う事は、「毎日TVや新聞が取り上げて くれる事はそれなりに意味があるとしても、100億円出して新規参集する程の価値はない」と大企業のオーナー達が皆判断したと言う事です。プロ野球が唯一 最大の娯楽だった時代なら、球団を持っている事は大きなステータスでしたが、今の時代ではではそう大した事ではない、と。

 若い人の興味はサッカーやMLBで、プロ野球を見ているのはおっさんだけ、と言うのは読売 戦の視聴率を見ても明らかですから、順当な所に落ち着いたと言うべきでしょう。


13日(日) ここ数日、寄生虫ネタで掲示板が珍しく賑わいました。

 寄生虫と言うと顔をしかめる方も多いと思いますが(灯台とて、寄生虫が好きな訳ではありま せんが)、大学で植物病理学を専攻して、植物と微生物の寄生/共生の研究で飯を食っていた身としては、寄生や共生ってのは結構興味深くあります。

 例えばムギ類のウドンコ病。

・イネ科でもイネやトウモロコシにはウドンコ病はない。

・コムギのウドンコ病菌をオオムギに接種しても感染しない。オオムギのウドンコ病菌をコムギ に接種しても感染しない

・イネ科の系統樹を書いてみると、ウドンコ病に感染する植物種は、1つの枝の上だけにある。

 これはつまり、遠い昔にウドンコ病の病原菌がムギ類の祖先に感染する能力を得て、以後、ム ギ類の進化に合わせて進化して来たのだろう、と考えられます(つまり、ムギの祖先からコムギやオオムギやライムギが分かれた時に、ウドンコ病菌もコムギの 菌、オオムギの菌、ライムギの菌に分かれた)。

 また、これまでに多くの人がウドンコ病菌の培養を試みましたが、成功した例はありません。 ウドンコ病菌は、生きたムギの葉の上でしか生きられないのです。ウドンコ病菌の先祖は、ムギ類への感染能を持つ前は土の中とかで有機物を分解して生きてい たんでしょうけど、ムギ類に寄生して暮す内にそうした能力を欠いてしまったのでしょう。

 進化まで考えると、寄生や共生は面白いものです。


12日(土) 健康ランド行って、足の裏マッサージをしてもらいました。左足の土踏まずの踵寄りの所が効いた・・・ 腸と腰の所だ そうです。
11日(金) 空高く上って行った時、どこまでが地球でどこまでが宇宙か?

 空に明確なラインが引いてあるわけではありませんが、一応の取り決めとして、地上 100km以上が宇宙と言うことになっています。

 さて、以下の条件を満たしたグループには、1000万ドルが贈られる事になっています (「X Prize」と言います)。これは、初の大西洋無着陸飛行に2万5千ドルが贈られた(受賞者はリンドバーグ)事に倣っているそうです。

・ 3人の乗員を高度100キロの弾道飛行(サブオービタル飛行)に乗せ、無事帰還させる宇宙船を政府の支援なしに開発すること。
・ 上記飛行を同じ機体によって初飛行から2週間以内にもう一度行うこと。

 地球を周回するわけではなく、とにかく100kmまで上がって降りてくるだけなので、飛行 時間は30分くらい、無重力は数分間ですが、ともあれこれまでの宇宙開発が国家の金と威信をバックに行われてきた事を考えれば、エラい違いです。

 X Prizeに挑戦しているチームは30弱ありますが、そのトップランナーであるSpace Ship Oneは既に64kmの記録を打ち立て、この6/21にはいよいよ100kmに挑戦するそうです。どうなるか、期待しましょう。


10日(木) 台風が沖縄をかすめて九州南部を窺っています(鹿児島辺りに来る頃には、温帯低気圧になるみたいですが)。普通、今 の時期の台風は西進して大陸の方に行ってしまうものですが、今年は既に本州の方まで来るのがあったりと、やっぱりちょっと変ですね。
9日(水) 普段は月に片手くらいしか書き込みがなく、閑散としている当HPの掲示板ですが、今日は22時現在で既に10個も書 き込みがあります(内3つは灯台ですが)。たまにはこんな日もあるんですねえ。
8日(火) 金星の日面通過は見られませんでした。8年後に期待しましょう。

 コカ・コーラ社の新製品「C2」が、「世界に先駆け日本で発売」との事で、飲んでみまし た。「カロリー半分」との事ですが、味自体はどうと言う事もなし。値段も半分ならともかく、う〜ん、インパクトないなあ。カロリーが気になるなら、ダイ エットコーク飲めばいいんだし。

 アメリカ人なんかはコーラの味にうるさいので、味が同じでカロリー半分ならインパクトある んでしょうけど、日本人にとってはコーラなんてどれも同じですからねえ。市場調査の結果、低カロリーの飲料の需要が大きいと思って投入したんでしょうけ ど、「コーラはカロリーが高い」からと言って、「カロリーの低い製品が出れば、もっとコーラを飲む」かどうかはまた別の問題。トライアルユースが一巡した 段階で、誰にも飲まれずに消え去る方に10,000ペリカ。


7日(月) 長期金利が上がって来てます。注視が必要ですね。
6日(日) 梅雨入りしました。蒸し暑い季節の始まりです。

 暑くなって来てパンジーの花も終わったので、プランターを空けて、葉大根と三ッ葉の種を播きました。春先に植えたカブはイモムシにやられ てしまったので(ずいぶんつぶしたんですが)、今度は何とか大きくなって欲しいな。プチトマトも段々と大きくなって来ました。こちらもアブラムシが付きや すいんですが、少しは収穫したいものです。


5日(土) HDD/DVDレコーダーが段々と普及しつつあります。HDDレコーダーの強みは、ボタン1つで30秒飛ばせる事。 つまり、CMを簡単にカットできる。今までのビデオでも早回しはできましたが、手間が全然違います。さらにHDDだと、録画しながら再生できます。つま り、夜8時開始の番組なら、8時から録画を開始して8:10頃に見始める。で、CMになったらはすっ飛ばせば、8:54には目出たく見終わる。

 HDDレコーダーが多くの世帯に行き渡ると、スポーツ中継やニュースと言ったリアルタイム 性が重要な番組はともかく、ドラマやバラエティは録画して見るのが当り前になるかも知れません。そうなれば、現在のTVのビジネスモデルは根底から崩壊す るでしょう。TV局員の高給も、いつまで続くか、ですね。


4日(金) 6/8に金星の日面通過が見られます。日本で見られるのは1874年以来130年ぶり。

 天文学では、1天文単位(地球−大陽間の塀近距離)を正確に求めるのは非常に重要です。昔 から多くの天文学者が様々な方法で計算して来ましたが、人によって理論が異なるので計算結果も微妙に違いました。金星の日面通過による天文単位の測定は三 角測量と言う純粋に数学的な方法に基づくので、正確な値が求められるものと期待されていました。

 問題は、金星の日面通過が滅多に起こらない事、1回起きるとその8年後にもう一度起きます が、その次は100年以上も起きません(最近だと、1761、1769、1874、1882年に起きています(1882年は日本では見られませんでし た)。今後は、2012、2117年に見られます)。1874年はその105年ぶりの日面通過で、しかも日本が観測に最適だったので、欧米から当時の最新 式の観測機器を持った観測隊が、明治初期の日本に多数派遣されました。

 この辺の経緯は本にもまとめられていますから、興味ある方は探して読んでみても良いでしょ う。面白いエピソードが満載です。130年前に限らず、金星の日面通過は天文学史の中の1ページを飾っています。

 なお、現在は観測方法が進歩していますから、金星の日面通過がなくても天文単位は正確に測 定出来ます。最新の値は、

 1億4959万7870km です。


3日(木) 三菱自動車の5月の販売台数は、前年同月比で−50%以下になったそうです。三菱自動車の販売の半分は三菱グループ 関連と言われていますから、要するに一般人の購入がほぼゼロになったということです。

 これはダメかも知れんね。


2日(水) この前の土曜が研修で休日出勤だったので、今日は振休を取って上野の東京都美術館に「栄光のオランダ・フランドル絵 画展」を見て来ました。目玉はフェルメールの「画家のアトリエ」ですが、やっぱりすごいですね。神の業でしょう。この先100年は日本に来ないでしょうか ら、ぜひとも行かれる事をお薦めします。上野は7/4まで。その後は神戸に回る様です。

 帰りに東京文化会館寄ったら、7/11の都響のコンサートのポスターが貼ってあって、曲は ホルストの組曲「惑星」。隅の方に「あのJupiterが生で聞けます」と手書きで書いてありました。確かに間違いじゃないけど、全部で40分くらいかか る「惑星」の中で、「Jupiter」のメロディは1分くらいしか流れないので、「Jupiter」を期待して聞きに行くと肩透かしを喰うのではないか と。


1日(火) 昨日の再高気温が31度で、今日が19度。無茶苦茶な気候だなあ。

 ともあれ、暑がりの灯台としては、早く涼しくなるのを祈っています。