徒 然 草  2000年11月


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30日(木) 藤島親方(元横綱若乃花)が相撲協会を辞めてタレント転向 とか。確かに芸能界にはスポーツ選手上がりのタレントに対する需要はあるので、この先1〜2年を考えればこの方が儲かるでしょう。ただ、大きなスポーツイ ベントは次々と開催されますし、そこで人気があった選手も次々と芸能界入りするので、遠くない将来にお払い箱になるのは確実だと思うのですが。
29日(水) 2001年版「天文年 鑑」を買って来ました。最近は星も見なくなりましたが、天文年鑑だけは毎年買っています。「鉄」も最近はご無沙汰気味ですが、「年鑑日本の鉄道」だけは、 やっぱり毎年買っています。

 面白いのは、「天文年鑑」は毎年11月に翌年の天文現象を収録して発行されますが、「年鑑日本の鉄道」は毎年2月に前年の鉄道の動向を載せて 発行されます。この辺の差が面白いですね。


28日(火) 地方は地方で大変。東 京都は、「1万円以上のホテル1泊につき100円」「首都高を走るディーゼル車に200円〜600円」「パチンコ新規台1台当たり1万円」とか。パチンコ 台に関していえば、書類上は「近県のパチンコ屋が一回購入した後に転売した」ことにして税金を逃れようとする店が続出しそう。

 横浜市は、JRAの場外馬券売り場が販売した馬券について、売り上げから「払い戻し金」と「国への納入金」を差し引いた額の5%を徴集する方 針とか。売り上げが減少しているJRAとしては、これが通れば全国各地で同じ事が起るので回避にやっき。対抗上、WINS横浜の閉鎖もあるかも知れませ ん。

 ところで、「お台場カジノ」と「東京ドーム競輪」はどうなったのかな?


27日(月) 国と地方併せた借金残 高が年度末に645兆円という訳で、国も地方も台所は火の車。取りあえず国が出して来たのが、酒税の増税。発泡酒とワインをそれぞれビール、日本酒並にす るとか。

 江戸時代、農村では酒は自給自足していました。しかし明治になって、財政難に悩む明治政府が酒税に目を付けました。当時はまだ産業も未発達 で、法人税や所得税は大して得られなかったからです。この時、一般人の酒造りは禁止され、醸造は免許制になりました。税金を払わない酒を勝手に作って飲ま れては、税収が上がりませんからね。税は取りやすい所から取る、というのは、昔から変わらりません。

 さて、発泡酒です。本場ドイツでは、ビールは水・麦芽・ホップしか使えませんが、日本では25%までなら米やコーンスターチ(トウモロコシか ら取ったでんぷん)を使用できます。逆に、麦芽以外を25%以上使うとビールは名のれませんが、その分酒税が安くなる事に目をつけたビール会社が発泡酒を 発売しました。その後、麦芽25%以上はビールと同じ税率になりましたが、各社が研究を重ね、麦芽25%未満でもビールと同じような味わいを作り出したの が、今売られている発泡酒です。

 今回の改正案は、麦芽25%未満でもビールと同じ税率にするというものですが、来年に参院選を控えているので実現は微妙な所じゃないかな。こ んな事を実施したら、野党から「財源不足は不要な公共事業の削減で実施すべきものを、それをやらずに庶民のサイフから掠め取るとはけしからん。我が党が選 挙で勝てば、即刻発泡酒の税率を元に戻します!」とやられるのは目に見えてるし。食い物の恨みは恐ろしいから、これで2〜3議席は違ってくると思う。


26日(日) 来週の土曜は会社のH 氏宅で恒例のX’masパーティ。会社の人やその家族、奥様の友人とかで60人くらい集まる。1人1品 or 1本 or 1芸持参しなければならないので、近所のハイパーマート(ダイエーがやってるアメリカンスタイルのショッピングセンター)でワインを買う。いつもより ちょっと張り込んで、バルバロッサの1990年。

 ついでに、姉の家へ御歳暮を送る。食べ盛りが3人もいる家庭なので、いつもの通りアメリカンビーフのステーキ肉とメロン。そしたら、 5,000円につき500円の金券を出していたので、それで小振りのズワイガニ(580円)を買った。今夜はカニ雑炊。


25日(土) 夜道を歩いていたら、 60歳くらいのおっさん(ジイサン?)が運転するチャリンコが、道の真ん中を蛇行しながらチンタラ走っていました。当然、後ろから来た車がクラクションを 鳴らします。と、車に向かって「ウルセェ! バカヤロウ!!」。バイクでこ〜ゆ〜コトする兄ちゃんは多いですが、チャリでやるとはジイサンやるなあ。
24日(金) 久しぶりに車に乗ろう と思ったら、バッテリーが上がっていた。こいつも5年使ったし(良く保ったもんだ)、そろそろ代えないとな。ともあれ、昔バイクを転がしていた頃の杵柄で バッテリーチャージャーを持っているので(バイクはバッテリーが小さいので、上がりやすい)、充電。
23日(木) 健康ランドでぐ〜た ら。ついでにマッサージを受けました。「お客さん、固いですねえ」。えろうすんまへん。灯台の肩こりはハンパじゃないですから。
22日(水) 通勤で常磐線に乗って いると、土浦近辺は車窓に田んぼが広がります(田舎やな〜)。稲刈りは終わりましたが、稲は生命力が強いので、また葉っぱが伸びてきて、車窓は黄緑色(さ すがに今の季節は太陽の光が弱いので、夏の様に濃緑色ではありません)。刈り入れが早い地域だと、小さな穂が出て米が実ることもあるそうです。これは孫生 え(ひこばえ)と呼ばれ、これを食べると長生きできると言われているそうです。
21日(火) 三方ヶ原の合戦という のがあります。当時最強と怖れられた武田軍3万が岡崎城の前を通過して行く際、重臣が「敵が攻め掛けて来ないのであれば、籠城してやり過ごすべき」と止め ようとしたのに対し、岡崎城主だった若き日の家康が、「ここで城に籠もっていては天下の笑い者になる」と、わずか6千の手勢を率いて打って出、惨敗を喫し た戦いです。

 しかしこの戦いで、家康は「男である」とその名を天下に知らしめました。家康自身も後々まで、この敗戦を誇りとしたそうです。おめおめと引き 下がった加藤氏に聞かせて上げたいエピソードですね。まあ、高級官僚出身にして二世議員のオボッチャマンには、真似ろと言っても無理な相談かな。家康は幼 い頃から今川家に人質に出され、辛酸を舐めて成長した男ですから。


20日(月) 内閣不信任案は否決 へ。大山鳴動ネズミ一匹。加藤氏はやっぱり小心なオボッチャマンでしかなかったか。
19日(日) 大阪は大変少年野球が 盛んで、これは元南海監督の故鶴岡一人氏の功績だそうです。

 ところが、大阪の野球少年達が大阪から甲子園に行こうとすると、これが大変。夏の代表枠は1校(春は近畿2府4県で7校)しかないのに、有力 校が5〜6あって、各校とも野球部員を100名近く抱えている。レギュラーになるだけで大変なのに、レギュラーになれても甲子園に行ける保証はない。

 そこで出てくるのが野球留学です。人口が少なくて野球があまり盛んでない県に行けば、かなりの確率で甲子園に行ける。学校側も、私立は少子化 で経営が苦しく、何としても校名を売りたい。レベルの低い県なら、監督1人と良い選手がが数人いれば甲子園に行ける。東大合格者で名前を売ろうとすると、 最低でも20人は合格させねばならないので、少なくとも40人は偏差値の高い生徒が要るし、先生も科目別に揃えねばならない。甲子園の方が楽です。夏の甲 子園代表49校の内、レギュラーの半分以上(中には全員)が県外の中学出身者で占められている学校が7〜8校はあるとか。春の選抜の選考で、2校程度は秋 季大会の成績だけでなく「高校野球らしい」高校を選ぶそうですが、上記の傾向を何とかしようということでしょう。


18日(土) 大学1・2年次のクラ ス会でした。

楽しかったよ〜!!

 良き友人達と飲む酒は美味いですね。


17日(金) アメリカでは相変わら ず大統領選でモメています。ブッシュ候補はフロリダでの手作業の開票について、「票をねつ造するものだ」と非難したとか。公正な選挙は民主主義の根幹をな すもので、だからこそアメリカは、これまで多くの国の選挙に監視団を送り込んできたわけですが、自分の国の最も重要な選挙において、投票はきちんと集計さ れない上に大統領になろうとする人間が票のねつ造の可能性を指摘したんじゃ、例えどっちが当選しても今後の国際社会におけるアメリカ大統領の重みは大きく 揺らぐでしょうね。

 片や日本の政局。体重は重いが脳味噌は軽い我が首相の運命や如何に。

 本人はやる気まんまん。

 自民党執行部は、森首相が辞めさせられると彼を選んだ自分達の責任が問われるので火消しにやっき。脅しすかしで反主流派の切り崩しを狙うも、 足元の主流派若手からも退陣論が噴出。

 自民党の中堅・若手は、森内閣では来年の参院選の大敗が見えてるし、かといって加藤首班は気にくわない。森を降ろして加藤以外の見栄えのいい シャッポが欲しいところ。

 自民党反主流派は、天下を取れるか、のたれ死にかの勝負所。選ばれし者の恍惚と不安、共に我にあり、と言うところでしょうか。

 野党は、本音はこのまま森内閣で来年の参院選までいって、そこで勝ってから解散・総選挙に行きたい。今年は総選挙をしたばかりだし、今は解散 したくないのが本音だけど、今更不信任案の提出を見送る訳にもいかないし。ここが思案のしどころ。

 さて、これからどうなるか。常識的に考えれば、自民党首脳が自分たちの責任を問わない事を条件に森首相の首に鈴を付け、小泉首班と言うのが最 もありそうな線ですが、そこはなんでもありの世紀末。小泉氏が後任を引き受けるか(この前官房長官を断っておいて、首相なら受けるというのもねえ)。小泉 氏でなければ河野外相でしょうけれど、その前に森首相が大人しく辞めるか。

 辞めずに不信任案提出まで行って、可決された時にこれまたどうなるか。常識的に考えれば、負けるのが分かっている上に、既に今年1回総選挙を やってどの議員も金がないわけですから、解散の選択肢はないはずですが、我が首相が大人しく総辞職するか。

 21世紀最初の首相は誰か、中々興味深い所ではあります。ただ、日本の首相の良い所は、アメリカ大統領と違って最初から重みがありませんか ら、どんな決まり方をしても構わない所でしょう。


16日(木) ウチの会社はワイン好 きが多くて、時々ワインを持ち寄って飲み比べているのですが、夕方6時に会社に入ったら,「ボジョレヌーボーありますよ」。1本だけなのも何だし、で近所 のコンビニでボジョレの安いのをもう1本買って,4人で開ける。今年の出来はまあまあかな。

 勢いでバーに行って、カクテル1杯、スコッチ1杯、ビール1杯。時間がなくて昼飯がカップヌードルだった上に,つまみもクラッカーくらいだっ たから、いや回った回った。帰り道は久しぶりに千鳥足〜。


15日(水) 今月初めから、国際宇 宙ステーションに3人の宇宙飛行士(クルー)が常駐を始めました。3〜6ヶ月交代で、今後10年間運用予定です。今はまだモジュール3つですが、今後40 数回の打ち上げで、巨大な太陽電池パネルや10個近いモジュールが追加され、7人が滞在できるようになります。

 今回の常駐の前には、スペースシャトルやプログレス(ロシアの無人輸送機)で日用品や水や食料が運び込まれました。運び込む際、「何はどの箱 に入れて、ここの押入に入れておく」決まりはあったのですが、宇宙飛行士というのも意外といい加減な人種ですから、中には適当に押し込んでしまった段ボー ル箱(?)もあったようです。常駐クルーが食事をしようとフォークやスプーンを探したけれども見つからず、容器からそのまま食べたとか。結局、全部の荷を ほどいてみないと、何がどこに入っているのか分からないのでしょう。

 引っ越しというのは、洋の東西や、地上・宇宙の区別はなく同じみたいです。


14日(火) 天気予報を見ていた ら、札幌は今週は雪が続くとか。そんな季節なんですねえ。そろそろスキーの計画でも立てるかな。もっとも近年は、いつもと同じ所にしか行っていないのです が。
13日(月) 20世紀の初頭は博覧 会の時代で、エッフェル塔もパリ万博に合わせて建設されたものだし、時代時代の最先端の展示は多くの観客を集めました。1970年の大阪万博で展示された 月の石なんかは、その最後の栄光だったのかも知れません。20世紀最後の万博、独・ハノーヴァー博が閉幕しましたが、入場人員は1,800万人で予想の半 分、1,200億円の赤字が残ったとか。20世紀と共に、博覧会もまた歴史の彼方に消え去るのでしょう。

 名古屋では21世紀初頭に万博を企画していますが、果たして人は来るのでしょうか? ハノーヴァー同様、大赤字を残して終わりじゃないかな。 その時、誰が赤字を補填するのでしょう。本来なら、赤字が出てしまった場合の対応策を考えておくのが危機管理ですが、この国にはそんなものはありませんか ら、「予想数字絶対」を掲げて遮二無二突き進んで玉砕。後は税金で補填、なのでしょうねえ。


12日(日) とある蕎麦屋の前を 通ったら、「手作りの蕎麦」とありました。蕎麦は「打つ」もんやろ、と心の中で突っ込みを入れる。蛇足ながら、蕎麦は「食べる」ものではなく、「たぐる」 ものです。
11日(土) 西武鉄道の未乗区間を つぶしてきました。新たに乗ったのは下記の通りですが、結構単線が多かった。まあ、ダイヤは結構工夫してあるので、利用するのに困る事はありませんでが。 以下、気が付いた事。

・東武東上線の川越駅から西武新宿線の本川越まで歩いたのですが、両駅の間の商店街が大きくてびっくり。お客さんも多かったし。JR武蔵野線新 秋津/西武池袋線秋津がそうであるように、2つの駅の距離が適度だと、商店街が発達する様です。

・新宿線からだと秩父の山並が近い。

・今日は競輪は開催していなかったので西武園線は静かだったけど、開催日には競輪オヤヂであふれるんだろうな。
 

今日乗り潰した区間:

有楽町線 練馬−新桜台 1.4km  新宿線 本川越−所沢 18.6km  狭山線 全線 4.2km
山口線 全線 2.8km  多摩湖線 全線 9.2km  国分寺線 全線 7.8km
西武園線 全線 2.4km  多摩川線 全線 8.0km  合計 54.4km


10日(金) 「4億円はワシのもん やあぁぁぁ!」とロト6を買いましたが、中々上手く行かないですねえ。

 ラスベガスでは「キノ」と言うのがあります。ロトと似てますが、カジノ側は1〜80の数字の中から20個を選びます。お客は好きな数字を選ぶ のですが、選ぶ個数は20個でなくても構いません。あんまり少ないのはダメですが、6個でも9個でもOK。もちろん、「6個選んで全部当たり」と「9個選 んで全部当たり」では後者の方が配当が高いし、選ぶ数が多ければ「1個ハズレ」や「2個ハズレ」でも配当が出ます。また、「全部ハズレ」でも払い戻しが あったりします。

 抽選は5分おきくらいで、1回2ドル。疲れた時なんかにキノのコーナーに行って、椅子に座ってボケ〜っとするのもいいものです。大当たりはそ うそう出てくれませんが、全部ハズレ(5ドルくらい)は結構当るし。


9日(木) 日本の選挙でも、TV局 が当確を打った候補が落選するケースはありますが、アメリカの大統領選挙みたいな大きな選挙では、多少の票の読み違えは大勢に影響を及ぼさないものです。 今回は、本当に大混戦だったんですねえ。

 ブッシュ・ゴア両候補とも、結果が出るまで気が気でないでしょうけれど、アメリカの場合、大統領が変わればホワイトハウスで働く3,000人 の人間も交代しますから、そうした人達も落ち着かない所でしょう。


8日(水) 日刊スポーツによれば、 11/7に日本国内では「ノア」と「闘龍門」の2つの団体がプロレスを興行し、計7試合が行われました。一方アメリカでは、(時差の関係で11/6です が)「WCW」と「WWF」の2つの団体が、計6試合を行っています。

 で、日本の7試合で最も長かったのは18分19秒。短いのは11分55秒。平均14分50秒です。アメリカの最長は5分45秒。最短4分3 秒。平均4分50秒。1日だけの統計ですが、大体の傾向は分ります。日本では、まずは軽い技の出し合い〜片方がリードしてピンフォール寸前〜逆襲〜場外乱 闘、とやって最後に勝負が付く。これが正しいプロレス道です。日本で全試合5分で終わったら「金返せ」コールの嵐でしょう。この辺は国民性なんでしょう ね。


7日(火) 石器発掘ねつ造事件で、 ねつ造を白状した2ケ所以外の遺跡の関係者は、「ウチでは、そんな事をやる余裕はなかったはず」と言い張っているとか。そんなことはないでしょう。少なく とも半分以上はねつ造だべさ。

 自己顕示欲と学歴コンプレックスがさせたのだと思うけどねえ。ま、これまで良い思いをしてきたんだし、残りの人生を「詐欺師」として生きるの も仕方のない事でしょう。


6日(月) チームスポーツの世界に 「シーリング・エフェクト(天井効果)」というのがあるそうです。集団で練習すると、下手な人は上手い人を目標に練習するので上達するけれど、上手い人は 周囲が自分より下手なので、伸びが止まってしまう事を言うそうです。

 スポーツに限らず、常に自分より優秀な人間の集団の中に身を置いていた人間と、常に自分が上位に位置できる集団に身を置いていた人間を比べる と、後者は明らかに役に立ちません。しかも、後者は「自分は優秀だ」と思いこんでいる確率が高いから始末が悪い。

 レベルの低い集団の中で上位に位置していただけで「自分は優秀だ」と思い込むのは困ったものですが、人間、温室で育つとそうなってしまうので しょう。その点スポーツでは、サッカーならW杯、野球ならメジャーリーグ、テニスならウィンブルドン、ゴルフならマスターズ、そしてオリンピックと頂点が はっきりしているので、まだましですね。


5日(日) バイキングの朝食を食べ て(ネットで予約した際の利用者コメントでは結構ホメていたし、ホテルの中にも「好評!」と張り紙があったけど、そんなに特筆するものでもなし。列車まで 時間があるので、近くの城趾公園へ。天気が今一つなのが難点だけど、モミジの紅がきれい。

 駅に戻って「こまち」で大曲。奥羽線の快速に乗り換えて、横手着は10:36。ここに来るのは20年ぶり。記憶の奥底の横手駅は木造だけれ ど、今日の横手駅は鉄筋でした。あの時は北上線経由で横手に着いたはいいけれど、大雨で北上線も奥羽線も運転見合わせ。2時間待ってやっと動いた奥羽線の 下りも、1駅進んでは30分停車の繰り返し。やがて眼前に広がったのは一面の泥水の海。凄い光景でした(その後、奥羽線は3日間不通でした)。

 さて、駅を後にテレトラック横手へ。ここは岩手競馬の場外馬券売り場です。思ったより遠かった。30分かかりました。隣には巨大なサティと ジャスコ。そしてレストラン。流行りのロードサイド店ですか。駅前が閑散としているのも、これらの店のせいかなあ。テレトラックの中には中央競馬の馬券を 売っているコーナーがあり、ここの外れ馬券をコレクションに加えるのが今回の目的。とはいえ、岩手競馬の施設とあって、中央競馬の馬券はメーン1レースし か売っていない。当りそうもない馬券は買いたくないけど、当ってしまうとコレクションにならない。悩ましい所。

 次の列車まで時間がないので、馬券を買い込み、ついでに「すき焼き弁当」500円を買って、再び30分歩いて駅に戻る。12:01、「快速か まくら1号」乗車。2両のディーゼルカーはそこそこの入り。ただ、秋田・山形県境に差し掛かる頃にはガラガラになり、そこで弁当を開く。値段の割には肉も 多くて美味でした。ちょっと辛かったけど。

 新庄着13:22。ここから山形新幹線の新線区間(新庄−山形)を乗れば、今回の旅の目的は全て達成。連休最終日だし、山形からは満員になる としても、新庄なら自由席に空きがあるだろうと思っていたら甘かった。自由席には既に立ち客。大石田、村山、東根、天童とどんどん乗って来る。こらあかん わと山形で下車。1時間後の山県始発にも既に長蛇の列とあって方針変更。仙山線へ。山形出発時はガラガラだったけど、途中の山寺でドッと乗って来た。やれ やれ。

 仙台で新幹線の始発に乗る。さすがに座れた。上野着は18時半。はあ、連休も終わりか。


4日(土) あ〜、良く寝た。8時 半、ホテル発。天気はくもりだけど、予報では晴れて来るはず。駅横のコンビニで「サンマ塩焼き弁当」を買い(田舎のコンビニなので、弁当は結構オリジナル なものが揃ってました。エビチリ丼も魅力的だった)、9時の「こまち」に乗る。秋田−大曲間は、複線ながら1本は新幹線用の1435mmゲージ、もう1本 は在来線用の1067mmゲージになっている。このおかげで、大曲以南の横手や湯沢からの列車も秋田直通ができるわけで、考え方ではありますね。

 秋田着9:39。5分乗り換えで「かもしか1号」へ。3両はほぼ満員。しかし、この古い車両は何とかならんかねえ。70分で鷹ノ巣。さて今日 のメインイベント、秋田内陸縦貫鉄道。かつては鷹ノ巣−比立内が阿仁合線、松葉−角館が角館線で、比立内−松葉間は未開業だったのですが、国鉄のJR化の 際、未開業区間の開通と引き替えに第三セクターとなった路線です。なお、旧国鉄区間は乗車済み。

 1両のディーゼルカーはほぼ満員で鷹巣駅(JRと秋田内陸線では駅名が違う。ちなみに町の名前は「鷹巣」)を出る。お客はやっぱりお年寄りがほとんど。 鷹巣で買い物をした人達が少しづつ降りて行くけれど、また乗って来る人もいて、繁盛何より。時速40kmでゆっくりゆっくり登って行く。天気は上々。紅葉 もきれい。

 1時間で阿仁合。ここで乗り換え。乗る人降りる人で客数はそんなに変わらない。ただ、20分程行った比立内を出る時には20人に減っていた。 ここから新線区間。いきなり列車のスピードが上がる。平行する国道とは全て立体交差になったし、これが建設された年月の差か。2つ先の阿仁マタギを過ぎる と、全国11位という5kmの長大トンネル。ただ、内部が一直線なので、トンネルを出る直前まで入り口が見えていた。段々と遠ざかる入り口の明かりが不思 議だった。

 トンネルを抜けると下り坂。相変わらず紅葉は見事。ただ、山のこちら側は沿線人口も少ないし、この線が生き残って行くためにはこちら側の乗客 数をどう増やすか、でしょう。

 13:38角館着。鍋焼うどんと角館ビールで遅い昼飯。それから町の中をブラブラ。武家屋敷の黒い板塀がずず〜と続く様は壮観。武家屋敷の端 まで歩いてから、今度は川沿いに帰る。川辺の桜並木は桜名所百選にも選ばれているそうで、春は素晴らしいだろうな。なお、角館は秋田で一番美人が多い町だ そうです。事の真偽を確かめたい方は、ぜひ角館へ足を運んで下さい。

 駅に戻り、「こまち」で盛岡へ。夕暮れの街をホテルに入り、夕飯を食べる場所を探す。連休中とあってどこも結構混んでいた。飲み屋に入って、 生牡蠣、白子酢、銀ムツのアラ。ホテルに帰って風呂に入って、21時に沈没。


3日(金) 6時半起き。ねむい〜。 7:40上野着。7:46の「やまびこ3号・こまち3号」は満員。まあいいやと1本見送り、次の「なすの」で宇都宮まで行き、「やまびこ5号・こまち5 号」に乗る。仙台で空くかと思ったら甘かった。結局、盛岡まで立ち。10:48盛岡着。11時の無料バスで競馬場へ。市街地を離れ、紅葉に囲まれた競馬場 に着く。天気が曇りで紅葉が映えないのが残念。

 入場券を買おうとすると、まだ指定席が余っていると言う。ダービーグランプリ当日だと言うのに。 競馬離れは岩手でも深刻なのだろうか。中に入ると、ちょうど3Rの出走。3歳芝千m。来年に向けて、若駒が競い合っている。パドックを見て4Rの馬券を買 い、それからカレーを食べる。何の変哲もないカレーだけど、すこぶる美味かった。それからは、焼き鳥(大)、コロッケなんかを頬張りながら、パドックを見 て馬券を買う。

4R 400円→170円  5R 400円→×  6R 200円→340円
7R 300円→×    8R 400円→×  9R 300円→220円

 ふうむ、上手くいかないねえ(いつものこと)。さて、10Rはダービーグランプリ(GI)。人気はブライアン、コンバットのマイネル勢だけ ど、それじゃ面白くないし、末足切れるミツアキサイレンス(笠松)、盛岡で勝ち星あるウィンマーベラス(JRA)、北の雄クラキングオー(北海道)、7戦 6勝オリエントハンター(栃木)、前走オープン2着と調子を上げているレギュラーメンバー(JRA)のワイドボックスを100円ずつ。あと、マイネルブラ イアン−ミツアキサイレンスの枠連1,000円。ファンファーレが鳴り、歓声が上がる。いよいよスタート。

 結果はレギュラーメンバーが大差で逃げ切り勝ち。2着は追い込んでミツアキサイレンス。ワイド790円。3着の岩手No.1トニージェントを 押さえきれなかったのは痛恨(ワイドは3,960円と2,910円)。

 バスに乗って盛岡駅へ。今日の宿は大曲。地方都市だし、飯食う所はあるかなあ。で、盛岡で「鮭の親子弁当」を買う。秋田新幹線で1時間。大曲 着18:40。小さな商店街を抜けてホテルへ。ビールを飲みつつ衛星放送のラムズ vs. 49ersを見ている内に沈没。


2日(木) 今日は午前中は筑波でH 社と打ち合わせ。で、14時からは新宿でK社と。移動の為、12時ジャストに高速バスに乗る。筑波発の高速バスは、平日の昼間なら70分くらいで上野まで 行くのだけれど、平井大橋辺りで事故があったらしく、三郷JCT過ぎたら渋滞。四ツ木JCTまで1時間かかりました(空いてれば10分)。結局、上野に着 いたのが14:05。まあ、こちらは灯台がいなくても特に問題のない打ち合わせだったので、何とかなりましたが(だって、顔を出せって言われたんだも ん)。

 久しぶりに平日に都心に出たので、夜は弟子1号・村長と3人で、村長の転職決定祝い。最初はNON様も参加予定でしたがドタキャンされてしま いました。シクシク。


1日(水) 競馬の予想には色々な ファクターが絡んできます。血統、調教、騎手、調子、距離適性、コース適性、芝・ダート適性、持ちタイム、天候、出走頭数、展開 etc。この辺が競馬の難しさであり、面白さでもあります。

しかし、じっくり時間をかけて複雑なファクターを検討し、レースが終わった翌日に完璧な予想を仕上げたとしても、そんなものには一文の価値もあ りません。当たり前と思われるかも知れませんが、競馬でなく仕事となると、「いや、時間をかけて」などと言いながらずるずる引き延ばす人が結構見受けられ ます。けれどもそうした人に限って、ロクな結果は出てきません。「下手な考え休むに似たり」とは良く言ったものです。