関東近郊ローカル鉄道の旅/神奈川・山梨
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2002年1月12日 富士急行・伊豆箱根鉄道大雄山線


 午前6時起床。ね〜む〜い〜。よっぽどこのまま寝てようかと思ったけど、連休の初日なんだし、明日朝寝すればいいか、と起き上がる。洗面して家を出る。良い天気。気温も寒くない。駅でホリデーパスを買い、まずは大宮へ。

 大宮では、駅売店で朝食用のパンを買い(袋入りの大手メーカー品ではないので期待したんだけど、味は大した事なかった)、8:17の河口湖行きホリデー快速に乗る。車両は165系3連。まだ生きてたか。まあ、シートはセミリクライニングに替えてあったけど。大宮を出てすぐに本線と分かれ、北浦和の辺りで地下に潜る。地上に出たのは中浦和駅の辺り。しばらく進んで、西浦和駅のちょっと先で武蔵野線と合流。さらに、新小平を出るとすぐトンネルだけど、トンネルの中で上下線の間にあるもう1本の線に入って武蔵野線と分かれ、国立の辺りで中央線の上下線の間に浮上して中央線に合流。この辺の隠れキャラはホリデー快速みたいな臨時に乗らないと分らない。この辺は臨時の楽しみやね。

 車内は、多少お客の入れ代わりはあるものの、立つ人もいない程度の入りで西へ進む。大月で富士急行に入る。手前の山の上に、白い富士山の山頂が見え隠れ。そして、富士吉田が近づくと、ドーンと富士の全景。やっぱり、近くで見るとでかいねえ。カメラ持って来りゃよかったな。富士吉田で進行方向が代わり、富士急ハイランドの前を通って終点河口湖。しかし、26.6kmで1,110円はチト高いなあ。

 河口湖では9分で御殿場行きのバスに乗る。しかし、今日は暖かいわ。昔、11月に富士急ハイランドに来た時は、曇っていた事もあってやたら寒かったけど、今日は全然寒くないもん。今日富士急ハイランドに来た人はラッキーだね。バスは一度富士吉田に戻ってから、南へ進路を取る。やがて山中湖。ここは、大学入ってすぐのオリ合宿で来たんだよなあ。あれからもう20年か。あの時山中湖で一緒に飲んだ連中と、今でも酒が飲めるのは幸せだなあ。ただ、山中湖畔はメジャーなファミレスとコンビニが軒を連ねていて、これは興醒め。

 バスは山中湖に別れを告げて坂を登り始める。籠坂峠を越えれば静岡県。この辺から見る富士は、宝永火口が丁度真横に来るのでブカッコウ。やっぱり富士は、山梨側から見るのが良いか。しばらく行くと宝永火口が手前に来るので、又形が良くなった。

 御殿場駅着12:15。駅下のフードコートでラーメンを食べてから御殿場線に乗る。この線は、丹那トンネルが出来るまでは東海道本線だった。その名残りで、小さな駅もホーム長は10両分くらいあるのが面白い。あと、戦争中に片側の線路を撤去してしまったが、昔は複線だったので、トンネルの穴が2つある(もちろん、現在使っているのは1つだけ)のも。

 松田着。小田急に乗り換え。昔はこの辺まで来ると急行も各駅に停車していたけど、今は急行は松田−小田原間は通過。10分で小田原着。灯台の亡父は昭和20年の3月に兵隊に取られ、小田原に配属されて大雄山鉄道(今の伊豆箱根鉄道大雄山線)で大雄山へ飛行場作りに通わされたらしい。

 もっとも、60年近い昔の話では、当時の面影もあるはずはなし。12分ネットで運転されるだけあって、大雄山線の沿線は(多少の田畑はあるにせよ)住宅地でした。割合大きな会社の工場もいくつかあるらしい。9kmに11駅。トコトコ走っては停まる。終点大雄山の駅前は、スーパーのユニーと4階建ての駅ビル(1・2階は飲み屋、3・4階はビジネスホテル)があって、まあまあ賑やか。これからも地方都市の近郊輸送の足として、トコトコ走り続けて欲しい。

 小田原に戻り、一度平塚に行く。ここからはまたホリデーパスの利用圏内。1時間ほどお茶した後、時刻表を確認。去年の12月に出来た新宿行きに乗り換え。大崎付近の東海道〜埼京短絡線は、ずいぶん無理してるなあ、と言うのが感想。あと、池袋−恵比須間は埼京線と同じ線路/ホームだし、短絡線部分は単線。おかげで現状、1時間に上下各2本しか通せない。せめて4本ないと。

 てなわけで、天気も良くて暖かかったし、富士山もきれいだったし、良い1日でした。