関東近郊ローカル鉄道の旅/千葉
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2002年1月27日 ディズニーリゾートライン

 ディズニーリゾートの周りを回る、5kmのモノレール。思ったより車幅があるのには驚きました。窓の形や吊り革がミッキーの形と言うのは御愛嬌。連結部の所に、年代物のディズニーグッズを飾ってあるのも。イクスピアリとディズニーシーでは乗車ホームと降車ホームを分けているのは見識ですね。景色は、ディズニーランドの舞台裏が垣間見れたりして、ちょっと面白い。

 この線、最初はパスポート持ってれば無料と言う構想だったそうですが、運輸省からの横やりが入って200円になったとか。自分達の縄張りしか考えていない木っ端役人にも困った物です。


2000年10月29日 北総開発鉄道 他

 武蔵野線新八柱で降りて、新京成八柱へ。新京成は八柱−新鎌ヶ谷間が未乗区間なのでした。新鎌ヶ谷から北総線。今回、印西牧の原から印旛日本医大が開通したので、その乗り潰しが今回の目的。しかし、昼間は平日も休日も20分間隔と言うのが、この線の苦しさを物語っています。夏のカンカン照りの日、冬の雪の降る日、お客を待たせるのは20分がギリギリの限界でしょう。お客の数を考えればもっと間引きたいのだけれど、が会社側の本音かな。しかも、終点の日本医大まで行くのは、更に半分。10分待って来た列車は印西牧の原止りで、やれやれ。

 千葉ニュータウン中央で一旦下車。ここの駅は周囲にスーパーやマンションやオフィスビルが立ち並んでいるけれど、雨の降る肌寒い天気ではあまり歩き回る気にもならない。ぼけっと20分待って、次の電車に乗る。7分で日本医大着。40分ぶりの電車とは言え、降車したのは30人ばかり。駅自体はドーム式の結構立派なものだけど、駅の回りには「売り出し中」の看板のかかった真新しいマンションが数軒と、スーパーが1軒のみ。駅構内は展示に使うのか、梱包が半分解かれた焼き物が。駅ができたばかりで、整備はこれからか。将来の発展を期待してなんだろうけど、これから人口が減り出すと言うのに、この辺のマンションを買う人はいるのだろうか。

 しかしこの路線は高い。初乗り3kmまで200円。10kmだと500円(JR東京近郊区間なら160円)。20kmだと680円(290円)。経営が苦しいせいだろうけど、高いから乗らないの悪循環に落ち入っているような気がします。成田まで延長する計画もあるみたいだけど、延びても赤字が増えるだけのような気が。いずれ廃止の運命が待ち構えているような気が。

 次の電車で折り返し、新鎌ヶ谷から再び新京成に乗って京成津田沼へ。そこから京成で幕張本郷。京成はこの1区間だけが未乗だったのでした。これで千葉県の鉄道は完乗。


2000年10月7日 山万ユーカリが丘線

 京成のユーカリが丘駅がいつごろ出来たのかは知りませんが、名前からしてわりあい最近でしょう。で、この駅周辺のニュータウン開発を行ったのが山万で、この会社が作ったのがこの新交通システムです。形態は神戸のポートライナーに似ていて、駅から2つ目の公園(しかし、駅名が「地区センター」「公園」「女子大」「中学校」「井野」。もう少し何とかならんのか)から先は、一方通行の環状線になります。

 京成の駅の脇にある山万の駅へ。値段は全線200円均一。本数は、朝のラッシュ時は1時間8本あるものの、昼間や休日は1時間3本。1周12分しかかからないので、普段は1編成、朝も2編成で動いているのでしょう。ともあれ乗車。3両編成と行ってもJRに比べれば長さも幅も小さく、輸送量はバス2台分くらいか。駅前こそ高架なものの、公園駅から先は地面の高さ。ほとんど遊園地の鉄道のノリ。

 沿線は割合新しい家が立ち並んでいるものの、田んぼとかもあって、わざわざ新交通システムを作る必要があるんかいな。1周5.1kmじゃ、ユーカリが丘から一番遠い所でも2.6km。自転車でも十分。まあ、「駅からバス」と言うより、「新交通システムの駅前」と言った方がカッコいいと思って作ったんでしょうが、建設費を償却できるものやら。駅はどこも無人。駅員がいるのはユーカリが丘だけで、後の駅は券売機と自動改札だけの様です。ユーカリが丘にしても、2人の人が1時間交代とかで運転手と駅員を勤めているんだろうな(当然、車掌はいない)。ここまで合理化しても、今の車両の寿命が来れば、次の車両を作る金がなく廃止に追い込まれるだろうと灯台は見ます。そうやって、いくつものローカル私鉄が消えて行きましたから。

 ユーカリが丘の1つ手前の「地区センター」で下車。こことユーカリが丘の間(と言っても500m)には高層マンションが並んでいて、2階部分を回廊がつないでいます。マンションの下層階はショッピングセンターになっていて、これは中々賢い作り。土曜とあって、結構お客さんが入っていました。ただ、この人達も新交通システムではなく自家用車で来ているのでしょうね。ユーカリが丘に戻ると、京成駅の上に瀟洒なビルが立っている事に気が付きました。ワシントンホテル。しかし、特にビジネス街やテーマパークがある訳でもなし、果たしてお客さんは来るんだろうか。大きなお世話だけど。

 何か、バブルに踊った人々の残影を見せられた様な日でした。


2000年9月3日 千葉都市モノレール

 千葉の1つとなりのJR本千葉駅で降り、歩いて2分の1号線の始発駅、「県庁前」からモノレールに乗る。日曜でお客が少ないとは言え、2両編成。これじゃあ大赤字も当然だな。ここから千葉まではカーブも多く、スピードは出ない。両側にビル街を見ながら千葉駅へ。

 1号線はこの先の「千葉みなと」が終点ですが、千葉ー千葉みなと間は乗った事があるので、ここで2号線に乗り換え。千城台を目指す。こちらもやはり2両編成。政令指定都市ともなると、みんなこんなもんを欲しがるんだなあ。2号線は千葉市内をU字方に路線が伸びているので、あまり効率が宜しくない。しかも、住宅街の中を走るかと思えば畑の中や雑木林の縁を走ってみたり。これでは効率が悪いよなあ。結局、便利なのは動物園に行く家族連れだけかも知れない。運賃も高いし(千葉ー千城台12.0kmで450円。JRのほぼ倍)。終点千城台の駅前には大きなスーパーがあって、結構賑わっているけど、でもみんな車で来ている模様。最早日本では新規鉄道の建設は儲かる事業ではないのでしょう。ゼネコンはいいけどね。


2000年8月19日 京成千原線

 この線は、ニュータウン開発に合わせて建設した第三セクター鉄道だったのですが、確か大赤字で建設費を償却できず、県や市が赤字を被って清算して、京成に無償譲渡したはずです(元々、列車の運行は京成に委託していたし)。京成の千葉駅で列車に乗り込み、次の千葉中央駅を過ぎるといよいよ千原線。

 最初の千葉寺駅周辺こそ新築の住宅やマンションが立ち並んでいますが、そこを過ぎると田んぼを埋め立てて宅地化したはいいけれど、家を建てる人もなく、雑草が生い茂っている景色が広がります。終点の千原台も、区画整理こそ終わっているものの、遠景にマンションや家がポツンポツン。あとは雑草が広がり、タクシーとバス、それにコンビニが立ち尽くすだけ。強兵(つわもの)どもの夢の後、ですかね。これじゃ赤字倒産も仕方ないか、そう思いながら次の列車で千葉に戻ったのでした。


1999年6月13日 北総開発鉄道/東葉高速鉄道

 以前から、千葉に点在する新興鉄道を乗りに行こう、と思っていたところ、丁度用事のない日曜日が出来たので、ぶらぶらと出かけてきました。まずは京成高砂から北総開発鉄道へ。しばらくは高架。住宅地と畑地が混在する辺りを行く。新鎌ヶ谷を過ぎるといよいよニュータウン地帯。ただ線路の両側が堤防のように高くなっていて、見晴らしは全く利かない。とは言え、駅を離れれば何もないのは一目瞭然。

 そうして終点の印西牧の原に着いた。駅の両側とも、歩10分位の所には高層マンションが何軒か建っているものの、駅前は何もない。商業地としてとってあるのだろうけど、人口が増えるまで待ち状態か。一応、電車(20分毎)に合わせてマンション地帯まで循環バスは走っているようだ。後は本当に野っ原状態。のどか〜。日差しが暑い。
 一駅手前の「千葉ニュータウン中央」に引き返す。ここは、さすがにマンションの数も多いし、オフィスビルも建っている。駅前にはそれなりにレストランもあるようだ。昼時だし「王将」に入ろうとしたら、行列していたので取り止め。休日にご飯を作るのは面倒だけど、ローンもあるから安く上げたい、と言う家庭が多いのかな。

 しかし、この鉄道は高い。全線28.5kmが790円(JRの幹線なら480円)、京成経由で上野まで行けば、片道1000円を越える。確かに、鉄道沿線は開発しつくされ、新しくニュータウンを作ろうと思えば辺鄙な所しかない。お金のある私鉄なら新線を建設するのだろうけど、貧乏な京成には無理。でもって第三セクター鉄道となるのだろうけど、建設費をそうそう料金に転嫁できない(いいとこ、JRの倍まで)。おまけにバブル崩壊で沿線人口が増えなければ。。。本四架橋や東京湾横断道の二の舞か。
 
 新鎌ヶ谷まで戻って新京成で京成津田沼へ。ここの立食いそば屋で「冷し天ぷらソバ」を食す。この季節になると、「冷しタヌキそば」とかがメニューに登るけれど、大抵は平たい容器にそばをのせ、キュウリ、錦糸卵、カマボコ、わかめ等を乗せてつゆをかけるという「冷し中華」スタイル。ところが、ここのは丼に冷やしたそばを入れ、冷たくしたつゆをかけてかきあげを乗せる。へぇ。

 そのあと京成で勝田台へ出て、東葉高速鉄道に乗る。新線とあってきれいだけど、やはり値段は高い。イマドキの新線ともなると全線立体交差が求められるから、建設費もかかるだろうなあ。そこまでして宅地開発をする必要があるんだろうか。終点西船橋で武蔵野線に乗り換え。隣の船橋法典で一旦下車して、安田記念をモニタで観戦。何とか当たった。