新得駅お見送り隊由来
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 サホロYHのレンタMTBで増田山に行ったホステラー5人組が帰って来たのは、午前10時過ぎでした。灯台も行きたかったけれど、タダで泊まっている身としては掃除を手伝わない訳にもいかず、ガーガーと掃除機をかけていたのでした。

 11時過ぎ、5人の内の2人が新得の駅から出発すると言うので、新得駅の駅ソバの味見を兼ねて灯台もくっついて行きました。ソバを食い、まず釧路に向かう池田君に「いってらしゃ〜い」。ここまでは普通でした。

 
左:新得駅前にて 右:お見送り前のひととき

 西岡君の乗る札幌行までは少し時間があったので、駅前でちょいと雑談をしていると、上野君がぼそっと「帯広YHはお見送りが有名だったから、その息子さんが作ったサホロYHもそうだろうと期待して来たのに、そうじゃないんだねえ」。そうまで言われちゃ、帯広YHの元ヘルとしての意地を見せない訳には行かない。最盛期の帯広YHに比べればカワイイものだったけれど、ホームで「落陽」を歌い、列車と共にホームを走り

「いってらっしゃ〜い!!」

 幸い残りの3人はYH歴も長く、またこの時期に一人旅している連中にふさわしくノッてくれたので、中々の盛り上がり。ただ、YH歴の浅い西岡君はこんなのは初めてだったらしく、目を丸くしていました。その後、軟弱チャリダーのる〜し〜を自転車ごと富良野までアッシーし、その夜のフェリーで北海道を後にしました。

 今回、灯台はお見送りにちょいと参加しただけで、住所交換なんかもしなかったし、この時の連中とはこれでおしまいだろうと思っていました。ところがどっこい。

 この年の10月は、土日に創立記念日がくっついて、19・20・21と3連休でした。季節もいいし、東北に紅葉狩りにいくべ、と思っていたのですが、9月末に秋田に出張した先輩が「今年は台風で木が痛めつけられたから、東北の紅葉はサッパリらしいぞ」。そ〜か〜、東北行ってもつまらないか。ど〜しよ〜かな〜。幸い年度末手当を貰ったばかりで(当時勤めていた会社は8月決算)フトコロは暖かいし・・・。エーイ、行っちゃえ。と北海道ワイドを買い込み、「やまびこ」−「はつかり」−「はまなす」−「おおぞら」と言う過激な乗り継ぎで北へと向かう。

 サホロYHに着いたのは午前11時前。YHに入ると、居候とおぼしき見知らぬ人物が掃除を手伝っていました。「どうも、初めまして、灯台です」「いやだなあ、灯台さん、僕ですよ」。エッと思って良く見ると、あの見送りの時のタラちゃんではありませんか。「まだいたの!?」「いやあ、中々出してもらえなくて。でも、さすがに11月中旬には家に帰りますから、そしたらあの時の連中で集まって一杯やりましょうね」。

 そうして11月下旬、タラちゃんから灯台の所へ、お見送りのメンバーの住所を書いた手紙が送られて来たのでした。「え〜、灯台が幹事なの〜」



 *その後、タラちゃん(男です)とはずいぶんつるんで遊んだけど、今や彼も一児の父。