競馬エッセイ    ・1つ上へ戻る   ・トップへ戻る

3連複攻略法(2002.07.14)

 昨日から3連複が発売になりました。1−2着を当てる馬連でも当らないのに1−2−3なんて当てられるんかいな。しかしまあ、ビビッていても しょうがない。なにか方法を考えましょう。で考えたのは、

1.ある程度買い目が増えるのはしょうがない。
2.人気薄が来れば確かにでかいが、あまり欲をかかず、中穴で勝負。

 具体的には、1人気−2人気−4〜8人気、2人気−3人気−4〜8人気、1人気−3人気−4〜8人気、の15点勝負。1人気−2人気−3人気 で決まった時には諦める。

 さて、この買い方で、1レース1,500円ずつ、全レースを買い続けたらどうなるか。この開催288レースの結果は下表の通り。回収率 95%。
 

 
7/13
7/14
7/20
7/21
7/27
7/28
8/3
8/4
合計
函 館
+9,130
+4,240
-5,820
-600
-11,170
-1,420
-6,100
+3,860
-7,880
新 潟
+16,640
-6,500
+12,520
-9,330
+3,310
-6,270
-11,390
+4,440
+3,420
小 倉
+7,750
--14,200
-6,200
+3,440
-6,750
-2,020
+8,720
-7,340
-16,600
合 計
+33,520
-16,460
+500
-6,490
-14,610
-9,710
-8,770
+960
-21,060

競馬場での場外発売(2001.08.04)

 中山競馬場に馬券を買いに行きました。今の時期は新潟開催ですから、中山は場外馬券売り場として機能しています。お客に解放しているのは地下 と1Fだけで、指定席は閉鎖。地下と1Fにある椅子の数は限られていて、多くのお客さんは座る場所が無く立ったまま。芝生席やスタンド席は暑くていられな いしねえ。

 JRAも売り上げ減少に悩んでいるのなら、3・4Fの指定席を1,000円とか500円で解放して、快適な空間をお客に提供する事を考えて は? 3・4Fは一体構造なので全部に空調を入れると電気代がかかる、と言うならゴンドラフロアの来賓席でも良い。あそこなら狭いし。
 お客に対するサービスを、競走番組とアコモデーションの両方から考えないと、売り上げ減少は止まらないべ。

注:その後、公開されるようになりました。


エクセル伊勢佐木

 横浜に新しい場外馬券売場、エクセル伊勢佐木ができました。従来のウインズと違うのは、先着定員制で有料なこと。入るのに1,000円かかり ますが、そのかわり自分の座る場所は確保されます。あちこちで「風紀が乱れる」とウインズ建設反対運動がありますが、風紀を乱す原因である「馬券おやぢ」 は、中に入るのに1,000円払うくらいならその金でワンカップ飲んだ方がいい、と言う人種ですから、その対策としては有効ですね。今後はこの手の場外が 増えて行くでしょう。


富士ステークス

 もともとこのレースは、ジャパンカップと同時に出来ました。日本にやって来る外国馬に、日本でひとたたきする機会を提供するために作られた物 です。なので5回東京の1週目、芝千八のオープン特別で定量戦でした。しかし、11月頭にアメリカでブリーダーズカップが実施されるようになり、この時期 に1回使う馬は皆アメリカに行くようになりました。つまり、富士ステークスに出走する外国馬がいなくなったのです。

 そこで2年前から5回東京の最終週(ジャパンカップと同じ)に移され、スプリンターズステークスの前哨戦としてGIIIの芝千四になりまし た。しかし、一線級はマイルチャンピョンシップに回るし、スプリンターは千二のCBC賞に行くしで、出場メンバーはオープン特別級でした。しかも今年はス プリンターズステークスが4回中山になったため、再度模様替え。マイルチャンピョンシップの前哨戦として、4回東京のマイル戦になりました。実際問題とし て、昨年までのアイルランドトロフィー(芝マイル、オープン特別)をGIIIに格上げしたと見る方が適当でしょう。

 しかし、定量戦時代の富士ステークスの連対馬を見ると、シンコウラブリイ、マチカネタンホイザ、サクラチトセオー、フジヤマケンザン、タイキ ブリザードと錚々たるメンバーが並んでいます。昔はオープン平場という番組があったみたいですが、今でも賞金は安くても実績馬がそこそこの重量で出られる レースがあっても良いのでは?


締め切り

 700億円からの馬券が売れた事もあるダービーや有馬記念でも、発売の締め切りは発走2分前。でもって、(審議がなければ)レース終了数分後 には、もう払い戻しが始まります。考えてみるとすごいシステムですよね。

 もちろん、50年前からこうだった訳ではありません。かつては、場外馬券売り場の締め切りは発走1時間前だったそうです。で、締め切るとすぐ 集計して、その結果をNCK(日本中央競馬会の昔の略号)本部へ連絡する。本部にはソロバンの有段者が何人もいて、パチパチパチとはじいてオッズを計算し ていたそうです。


地見屋

 地面を見るから地見屋。世の中には、馬券が当っているにも関わらず、「ハズレた」と勘違いして捨ててしまう人がいます。そこで、とにかく馬券 を集めて来て、レース中にひたすら自動払い戻し機に入れ続ける(何故レース中かと言うと、普通の客はレース実況を見ているので、払い戻し機が空いてるから です)。「この投票権は、的中していません」「この投票権は」の声が辺りに響く。それでも、それをやる人が何人かいると言う事は、いくらかは儲かるんだろ うなあ。
*なおこれは、ネコババに相当するので違法です。


 Dream Houses 2000

 JRAがこの春からやっていた人気投票、Dream Houses 2000 の結果が発表されました。ベスト10は、

1 ナリタブライアン  2 スペシャルウィーク  3 オグリキャップ
4 サイレンススズカ  5 トウカイテイオー   6 シンボリルドルフ
7 シンザン      8 ハイセイコー     9 エアグルーヴ
10エルコンドルパサー 次 ライスシャワー

どうせなら、この企画は2005年頃にやって欲しかったですね。というのは、どうしても最近の馬が有利だから。例えば4位のサイレンススズカ は、確かに強い馬だったし、1番人気を背負った天皇賞(秋)で故障発生/安楽死と言う悲劇的な最後を迎えましたが、結局勝ったGIは宝塚記念だけだし、悲 劇の最後もドバイに散った「砂の女王」ホクトベガや淀に咲き淀に散った孤高のステイヤー「ライスシャワー」の例もありますからね。少なくともベストテンに 入る馬じゃない。2位のスペシャルウィークも、GI 4勝とは言え、同期のエルコンドルパサー、グラスワンダーには1度も勝てなかった訳だし。

で、灯台が選んだベストテンです。重視したのは勝鞍と「ドラマ性」。競馬がギャンブルを超えて栄えたのも、やはりレースに秘められたドラマが あったためですから。

1 テンポイント
 1位は当然、日本競馬史上最大の伝説、「貴公子」テンポイントの物語でしょう。この1位には、テンポイントだけではなく、祖母クモワカ、母ワカクモの血 の物語。そしてテンポイントを取り巻く宿命のライバル「天馬」トウショウボーイ、そしてグリーングラス。さらには杉本清アナの名中継(「見てくれこの足 (阪神三歳ステークス)」「それ行けテンポイント、ムチなどいらぬ、押せ! ・・・内からグリーングラス(菊花賞)」「中山の、中山の直線を流星が走りま した(有馬記念)」も含んでいます。

2 シンボリルドルフ  3 シンザン      4 スピードシンボリ
5 ミスターシービー  6 オグリキャップ   7 マルゼンスキー
8 トウカイテイオー  9 メジロマックイーン 10 ナリタブライアン

まあ、順当でしょう。


名人戦

 灯台は競艇はやったことないのですが、スポーツ新聞によれば競艇で「名人戦」というのをやってるそうです。出場資格は50歳以上だそうで、な るほどねえ。競輪の場合人間が走るので、50歳以上の選手もいることはいますが、皆下級クラス。その点競艇は、整備力があれば年が行っても上のクラスで活 躍できるわけで。

 しかし、優勝戦が「名人位決定戦」とか。将棋じゃないんだから。


競 輪

 競輪の売り上げが最高だったのは1990年で、昨年(99年)は90年に比べると、売り上げ、入場人員とも3割減とか。競輪に限らず、地方競 馬・競艇・オートレースも苦戦している様です。中央競馬は、売り上げ減ながらも何とかやってますが。「ギャンブルは不況に強い」も今や通用しないみたいで すね。

 まあ、入場者の過半数が年金年齢では、これも仕方がないでしょう。このまま安楽死の道をたどるか、今までのファンを切り捨てても若いファンの 獲得に走るか。後者は、今までのファンに見捨てられ、かといって若いファンは獲得できずに自爆の可能性もありますが。この10年が勝負ですね。

 もともと競馬を除く公営ギャンブルは、戦後税収不足に悩む地方自治体が収入を求めて始めた経緯がありますから、50年を経て歴史的役割を終え た面もあるのですが。もっとも税収不足に悩む東京都は、東京ドームに競輪を復活させようとしていますけど(かつては、後楽園球場で競輪が開催されてい た)。


中央競馬のグレードについて

 本来レースのグレードと言うのは、「近年、そのレースにどんなレベルの馬が出走したか」で決まるものです。だからアメリカやヨーロッパでは、 毎年格上げになったり逆に格下げになるレースがあります。中央競馬においても、オールカマーやステイヤーズSがG2に格上げになったりしていますが、格下 げになるレースはほとんどありません。このため、レースの格と出走馬のレベルがリンクしていない例が結構あります。そこで、その差を解消するための私案を 作成しました。

G2→G3
4歳牝馬特別(桜トライアル):このレースが唯一のトライアルだった時代はともかく、現在はむしろ、チューリップ賞をG2とすべき。
4歳牝馬特別(オークストライアル):オークスを狙う馬が全く出ない現状ではG3で十分。
オールカマー:G3の馬齢重量時代はG1馬も出ていたが、G2の別定重量になってからはメンバーも小粒。
阪神牝馬特別:かつては古馬牝馬唯一のG2だったが、エ女王杯が古馬牝馬のG1になってからは、G3レベルの馬しか集まらなくなった。むしろ府中牝馬Sを G2とすべき。
アルゼンチン共和国杯:これまた、一線級は天皇賞・JCに向かい、残るはG3級のみ。

G2→グレード外
目黒記念:伝統の重賞ですが、今の出走メンバーでは重賞を名乗る資格は無い。
京王杯3歳S:東スポ杯と2週連続で3歳重賞をやる意味はない。素質馬は千八の東スポ杯に集まるので、オープン特別で十分。

G3→G2
チューリップ賞、府中牝馬S


忘れ得ぬ馬(その1)サクラミライ

 中山芝1200mのスペシャリスト。もまれ弱い上にテンはそれほど速くなかったので、オープンでは通用しなかった。ただし、単騎で逃げた時の 粘りは天下一品。4歳と6歳の仲冬ステークス(1500万下、中山芝千二)では、逃げ切って灯台に馬券をめぐんでくれました。ちなみに、4歳時は当時の日 本レコード。


競馬場・場外馬券めぐり

 最近は、「旅打ち」を旅の1つの目的にしています(この辺に興味のある方は「別冊宝島331・ギャンブル旅打ち読本」をご覧下さい)。で折角 行くのですから、そこで買ったハズレ馬券をコレクションしています。

今の所中央競馬では

行ってハズレ馬券も残っている:
中山・福島・新潟・中京・京都・阪神 各競馬場
釧路・新白川・銀座・後楽園・錦糸町・浅草・新橋・立川・横浜・石和・名古屋・京都・梅田・難波・道頓堀・神戸・広島・高松・八幡 各ウインズ

行った事はあるが、馬券が残っていない:
札幌・函館・東京 各競馬場
札幌・新宿・渋谷 各ウインズ(新宿のハズレ馬券あり、2000年10月)

行っていない
小倉競馬場(行きました:2000年7月)
静内・室蘭・横手場外・銀座通り 各ウインズ→その後、横手場外と銀座通りは制覇


灯台の予想スタイル:

・近走の走りっぷり。勝ち方はもちろん、負け方も重要。ですので、昼休みなんかに放映される
 「参考レース」は重要なファクターです。
・距離/コース適性

上記2つを、灯台は最重要視します。調教は参考程度。血統はほとんど無視。ただし、新馬/未勝利はパドックでの第一感で買います。もっとも、灯 台が最寄りの中山に行くのはたいてい昼なので、新馬/未勝利は滅多に買いません。

買い方は、本命馬からの流し馬券。ボックスはほとんど買いません。あと、分からんレースは複勝も。


灯台の好きなレース:真に競馬を愛する人へ

第1位 ばんえい大賞典(ばんえい競馬)
 最近名前が変わったんだっけ?ともあれ、ばんえい競馬最高のレース。実はこのレースはまだ見たことないんだけど。。。ともかく「ばん馬」は面白い。競馬 オタクや流行を追うだけの馬鹿はさておき、真にHourse Raceを愛する紳士・淑女は、北海道へ赴いてばん馬の洗礼を受けるべきでしょう。厳寒の北海道、1月の帯広を訪れてこのレースを見るのは、灯台の見果て ぬ夢です。
第2位 中山大障害(芝4,100m)
 華の大障害。中央競馬最長の4,100m、大竹柵・大土塁越え、手に汗握るレース。完走者全てが勇者です。
第3位 ダービーグランプリ(ダート 2,000m)
 4歳ダートチャンピョン決定戦。真摯に競馬を愛する岩手県競馬組合が送る格調高きレース。新盛岡競馬場も素晴しいコースです。食べ物も安くて美味。い
第4位 仲冬ステークス(芝1,200m)
 5回中山開幕週の名物レース。B級スプリンター達の響宴です。このレースが行われると、中山にも冬が来ます。でも、サクラミライが当時の日本レコードを 叩出したこともあるんよ。(現在は1000万下の「仲冬特別」になってしまいました)
第5位 夏木立賞(芝1,800m) 
 NHKマイルCの頃に行われる4歳500万のレース。いわゆる「出世レース」です。この時期、将来性はあるけど出世の遅れた馬は、堅実に府中の千八の自 己条件に回ります。このレースで上位にはいる馬は、悪くてもオープンまで出世します。先物買いしましょう。